◆第70回有馬記念・G1(12月28日、中山競馬場・芝2500メートル)=12月20日、栗東トレセン

 ジャパンC8着からの巻き返しを期すシンエンペラー(牡4際、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)は坂路を54秒4―12秒5。もともと派手な時計を出すタイプではないが、力強い脚取りで駆け上がった。

「調教は動くタイプではないし、動きはまずまず。前回(のレース)前も大きくなったと感じましたが、一段と迫力を増していますね」と吉田一助手はパワーアップを伝えた。中山は昨年の皐月賞(5着)以来、久々となるが、ホープフルS、報知杯弥生賞で2着と上位争いを演じているコースだ。

 マイネルエンペラー、シュヴァリエローズの清水久厩舎2頭はCWコースで追い切った。天皇賞・春5着以来のマイネルエンペラーは、6ハロン83秒1―11秒1。「いい動きでしたし、体付きも良くなっている。動き、息づかいもいいですが、休み明けがどれだけ影響するか」と清水久調教師。グランプリと同舞台の日経賞を制しており、コース設定は申し分ない。一方のシュヴァリエローズは6ハロン86秒2―11秒4。メルボルンC23着後の帰国初戦となるが「(海外遠征の)ダメージはない。競馬場を問うタイプではないし、どこでも力を出せるタイプ」とトレーナーはうなずいた。

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