◆第70回有馬記念・G1(12月28日、中山競馬場・芝2500メートル)

 第70回有馬記念・G1(28日、中山・芝2500メートル)の追い切りが24日、東西トレセンで行われた。史上12頭目の春秋グランプリ連覇を目指すメイショウタバルは、栗東・CWコースでスムーズな動きを見せ、万全の態勢。

JRA967勝を挙げ、TBS系ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」にも出演した勝浦正樹元騎手(47)が、予想に参戦。自信の◎でエールを送った。

 スポーツ報知の読者の皆さま、こんにちは。俳優の勝浦正樹です。冗談です(笑)。昨年4月までJRA騎手をやっていました。大きな感動を呼んだドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」が14日に最終回を迎えましたが、僕も出演させていただくことができました!

 はじめは監修として競馬のことを教えてほしいと依頼を受けましたが、第1話の撮影当日に「勝負服に着替えてもらえますか」と突然言われ、カメラの前に立ちました。一瞬だったんですが映ってラッキーでしたし、一生の思い出です。反響が本当にものすごくて、今でも「出てたね」とか言われます。調子に乗ってんじゃねえよ、と言われないように(笑)有馬記念を当てて本業を全うします!

 本命はメイショウタバルで悔いなしです。宝塚記念は強い勝ち方でしたし状態もいいようで、当然チャンスがあると思っています。ですが、それ以上に運命的なものを感じてしまいます。

今回ドラマに出演させていただいたのは「メイショウ」さんの勝負服でしたし、現役時代にも所有馬に乗せてもらい勝たせていただきました。

 実は京都を訪れた際、偶然ですが亡くなられた松本好雄オーナーの「お別れの会」に参加させていただくこともできて、何かと縁を感じずにはいられません。さらに、武豊さんと食事する機会もあり「天皇賞・秋よりも有馬の方がいいよね」と自信がありそうでしたし、何よりユタカさんの松本オーナーへの思いは相当強いはず。タバルは日高の浦河町生産馬で、まさに絆という言葉がぴったりな現実版「ザ・ロイヤルファミリー」。今でも勝った姿を想像するとグッと来ますし、有馬当日はテレビで現地レポートの仕事ですが、泣いてしまうかもしれません。「全ては有馬のために」という結末になってほしいです。

 中山2500メートルはやはり内枠が有利。ただ、昨年は本命視したシャフリヤールが大外枠に入り、評価を落として痛い目に遭いましたが…。2番手以降の○▲★は力が拮抗しているとみています。(元JRA騎手)

【勝浦元騎手の印】

◎メイショウタバル

○ダノンデサイル

▲ミュージアムマイル

★レガレイラ

△ジャスティンパレス

△タスティエーラ

△アドマイヤテラ

 ◆勝浦 正樹(かつうら・まさき)1978年8月10日、千葉県出身。47歳。1997年3月にJRA騎手としてデビューし、同年6月に初勝利。

99年共同通信杯でヤマニンアクロを勝利に導き重賞初V。02年NHKマイルCをテレグノシスで制しG1初制覇。07年朝日杯FSではゴスホークケンで逃げ切ってG12勝目を挙げた。JRA通算967勝。昨年4月に現役を退き、現在はレポーターや地方競馬のライブ配信など幅広く競馬に携わる。

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