来年3月に行われる第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパン井端弘和監督が26日、都内で出場メンバーを先行発表した。出場の意向を表明していたドジャース大谷翔平投手や、エンゼルス菊池雄星投手、パドレス・松井裕樹投手などメジャー組からは3人が選ばれた。

 各国はすでに強力な布陣を整えており、井端監督は「まだ完全に出そろっているわけではないので、出そろってからだと思う。アメリカだけではなくて、他の国もかなり強いんじゃないかなとは思っている。出そろってから他国のチームを分析しようかなと思っている」と、目を光らせた。

 宿敵・米国代表はすでに史上最強の呼び声高い重厚な布陣だ。投手陣はスクバル(タイガース)、スキーンズ(パイレーツ)と“サイ・ヤング賞コンビ”の最強二枚看板。野手陣も主将のジャッジ(ヤンキース)、今季60発のローリー(マリナーズ)らスターぞろいで、23日にはMVP2度を誇るフィリーズ主砲のハーパーが参戦を表明し、唯一空いていた一塁のポジションも埋まり、ドリームチームが“完成”していた。

 同じく準々決勝で対戦する可能性があるドミニカ共和国もスター軍団だ。メジャーデビューから3年で139盗塁のデラクルス遊撃手(レッズ)は出場決定。すでにソト(メッツ)、タティス、マチャド(ともにパドレス)、ラミレス(ガーディアンズ)ら各球団の中心選手が出場する見込みとなっており、米国にも負けず劣らない強打者が並ぶ。

 会見に際し、井端監督は「各国では、続々と力のある選手が大会への出場を表明して激戦が予想されますが、大会連覇に向けてチーム編成の準備を進めています。ファンの方々には、温かく見守っていただき、大会が始まりましたら代表選手たちへ熱い声援をお願いします」と話した。

 今回、先行発表されたメンバーは以下の通り。

 ▽投手

 1松井裕樹(パドレス)

 14伊藤大海(日本ハム)

 15大勢(巨人)

 16大谷翔平(ドジャース)

 17菊池雄星(エンゼルス)

 26種市篤睴(ロッテ)

 61平良海馬(西武)

 69石井大智(阪神)

 ※名前の前は背番号

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