◆第70回有馬記念・G1(12月28日、中山競馬場・芝2500メートル)

 ボートレース界の「グレートマザー」として女子歴代2位の通算2539勝を挙げ、今年8月に引退した日高逸子さん(64)が、有馬記念の予想でスポーツ報知に登場。「私も日高ですからね」と本命に選んだのは日高地方で生まれたメイショウタバル。

レジェンドの武豊騎手に導かれ、先行押し切りを決めるとみた。

 8月にボートレーサーを引退したのですが今、めっちゃ仕事が詰まって大忙しなんですよ。27日にはボートレース平和島でトークショーに出演します。ありがたいことに、毎日、めまぐるしく動いています(笑)。

 30年以上前の有馬記念で初めて競馬を見たのですが、人の多さにビックリしたのを覚えています。先月、馬主さんの関係者に招待され、東京競馬場に2日続けて行ってきました。国枝調教師とお話しでき、エルコンドルパサーを管理した二ノ宮元調教師から、いろいろ説明していただき、すごく勉強になりました。そのとき応援馬券を買ったら当たったんですよ。だから、今回の予想もしっかり当てたいです。

 本命はメイショウタバルにしました。エリザベス女王杯ですごい脚で差し切った牝馬のレガレイラと迷いましたが、牡馬のタバルの方が強いとみています。6番の枠もいいところ。

ボートは1周1マークで決まるけど、競馬ってゴールで決着がつく。今回も前に行ってレガレイラが最後に追い込んでくると思いますが、中山は最後の直線が短いから何とかなるのでは。そのあたりを武豊さんが、ちょっと抑えたりペースなどを調整して、うまくゴールまで乗られると思います。

 最近、「ザ・ロイヤルファミリー」を見たのですが、日高地方で生まれた馬が勝つとドラマになりますよね。先代の松本好雄オーナーが、この夏に亡くなったことも重なります。あとは私も日高ですからね(笑)。コロナの前の函館でのことですが、武さんは私を知っていて、向こうからあいさつをしてもらえて感激したのを思い出します。そんな武さんが日高の馬で勝って、テレビドラマのような感動的なシーンが見られることを期待しています。

 あと、気になるところでは、ルメールさんのレガレイラはもちろんですが、戸崎圭太くんが乗るダノンデサイル。ブリーダーズCクラシックで優勝した坂井瑠星くんも、シンエンペラーでいいレースをしてくれそう。お友達の丹内くんが乗るマイネルエンペラーも。最近の活躍は本当にすごいですね。

馬券は馬連で(6)から(2)(3)(4)(5)(9)(11)(12)。私はボックス買いが好きなので3連単(2)(3)(5)(6)(9)の5頭BOXもいってみます。(日高 逸子)

 ◆日高 逸子(ひだか・いつこ)1961年10月7日、宮崎県出身。64歳。1985年5月、ボートレースの56期生としてデビュー。通算2539勝(女子歴代2位)、優勝76回(同2位)。G12勝。通算獲得賞金は女子歴代1位となる11億4400万3198円。96年に夫の邦博さんと結婚し、97年に長女、99年に次女を出産。愛称は「グレートマザー」。

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