◆第73回日経新春杯・G2(1月18日、京都競馬場・芝2400メートル)追い切り=1月15日、美浦トレセン

 年を重ねても陰りは見られない。気温が上がり始めた朝9時過ぎ。

年が明けて7歳となったライラック(牝、美浦・相沢郁厩舎、父オルフェーヴル)は、ベテランらしく落ち着いた様子で美浦・Wコース入り。走り始めると一転して年齢を感じさせず、一歩ずつ地面を捉え、キビキビと切れのある動き。内めを通ったとはいえ、単走馬なりでしまい1ハロンは11秒2(5ハロン67秒8)をマークした。相沢調教師は「有馬記念を目指して緩めていないから仕上がりは問題ない」と状態キープを強調する。

 3走前のクイーンS(4着)から見せ場のある競馬で復調を示している。調教師生活29年目の指揮官も「牝馬では珍しい」と目を丸くする6歳シーズン後半での充実。4年連続で出走した前走のエリザベス女王杯では3着に好走。京都は23、24年の同レースでも〈4〉〈6〉着と、いずれも勝ち馬から0秒5差以内と健闘している。「京都は得意だから」。女王決定戦から1ハロン延びるが、舞台適性の高さに懸けている。

 ファン投票(第1回特別登録馬上位10頭に優先出走権)での出走を目指した有馬記念は、3万3046票を集めるも、わずかに届かず11位。「有馬記念を使えなかったら、このレースを使おうと思っていた。

ファン投票をしてくれた多くの方のためにも、ここで頑張りたい」と力を込める相沢師。鞍上は調教師試験に合格し、今春でステッキを置く藤岡佑介騎手。「騎手も2度目だし、ハンデ55キロ。チャンスはある」。キャリア終盤を迎えた人馬が、3歳時のフェアリーS以来となる久々の勝利をファンに届ける。(浅子 祐貴)

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