侍ジャパン井端弘和監督(50)が16日、3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表メンバー11人を追加発表し、阪神・佐藤輝明内野手(26)が初選出された。五輪、プレミア12を含め、主要国際大会は初出場となる。

 指揮官は「今の日本の球界では間違いなく一番の飛距離を持つ選手かと思っています。そこに昨季は確実性も加わった。一発長打というところではすごく期待しています」と選考意図を説明。佐藤輝は「日の丸を背負って夢の舞台であるWBCを戦える喜びと誇りを胸に自分の役割を全うし、全力で頑張ります」と意気込みを示した。

 佐藤は1年目から新人としては1958年の長嶋茂雄(巨人)以来となる1試合3発を放つなど大器の片りんを見せてきた。24年には自己最低の16本に終わり、入団時から続いていた20本塁打以上の記録は3年連続までで途切れたが、5年目の昨季は大きく飛躍した。139試合で打率2割7分7厘、40本塁打、102打点は全てキャリアハイ。本塁打、打点の2冠に輝き、阪神の生え抜き打者としては1949年の藤村富美男以来76年ぶりのMVPを受賞した。

 課題だった三塁守備でも自身初のゴールデン・グラブ賞を獲得するなど成長。昨季まで同じセ・リーグでしのぎを削った岡本和真(ブルージェイズ)、村上宗隆(ホワイトソックス)とはポジションが重複しているため、2人の出場が正式決定すれば代打などの役割も考えられるが、右翼を守ることもできる佐藤の長打力も球界屈指。昨年3月にドジャースと対戦したプレシーズンゲームでは、サイ・ヤング賞2度のスネルから豪快な一発を見舞っており、世界基準であることも証明済みだ。

 佐藤は大谷翔平(ドジャース)のことを「世界一の打者」と尊敬し、打撃フォームを参考にしている。

今回のWBCに向けても「目の前で見たいし、何か聞けるチャンスがあったら聞いてみたい」と出場を熱望してきた。注目の“日米MVP共演”はどんな化学反応を生むだろうか。

 ◆佐藤 輝明(さとう・てるあき)1999年3月13日、大阪・大東市生まれ。26歳。仁川学院高(兵庫)では通算20本塁打も甲子園出場なし。近大では関西学生リーグ通算14本塁打で新記録を樹立した。20年ドラフト1位で4球団競合の末に阪神入団。25年に本塁打王、打点王の2冠で自身初タイトル。187センチ、95キロ。右投左打。

 ◆WBC日本代表メンバー

★は今回発表の選手

【投手=10】

1  松井 裕樹(パドレス)

14 伊藤 大海(日本ハム)

15 大   勢(巨人)

16 大谷 翔平(ドジャース)

17 菊池 雄星(エンゼルス

19 ★菅野 智之(オリオールズFA)

26 種市 篤暉(ロッテ)

61 平良 海馬(西武)

66 ★松本 裕樹(ソフトバンク)

69 石井 大智(阪神)

【捕手=2】

4  ★若月 健矢(オリックス)

12 ★坂本誠志郎(阪神)

【内野手=4】

2  ★牧  秀悟(DeNA)

5  ★牧原 大成(ソフトバンク)

6  ★源田 壮亮(西武)

7  ★佐藤 輝明(阪神)

【外野手=3】

8  ★近藤 健介(ソフトバンク)

20 ★周東 佑京(ソフトバンク)

23 ★森下 翔太(阪神)

※名前の前の数字は背番号

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