侍ジャパン井端弘和監督(50)が26日、都内で会見し、3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するメンバー10人を新たに発表した。ドジャース・山本由伸投手(27)、ブルージェイズ・岡本和真内野手(29)らが追加され、侍は1枠を残して29人までが決定。

09年の5人を上回る史上最多8人のメジャーリーガーを擁し、ドジャース・大谷翔平投手(31)を軸に、歴代最高と言える布陣が集結した。米国など列強を制圧するオーダーはどうなるのか。侍ジャパン担当の長井毅記者が占った。

 世界一に向けて過去最多となる8人のメジャーリーガーを含む29選手が出そろった。残り1人は後日の発表となったが、井端監督が「前回大会に比べても素晴らしい選手が出てくれる。日本のレベルがどれだけ上がったかを試せるチャンス。勝ちたいなという気持ちでしかない」と今回のメンバーの印象を語ったように、各選手の年齢など“成熟度”を考えれば優勝した23年の前回大会をしのぐ顔ぶれがそろった。豪華メンバーによる組み合わせは多種多様。無限の可能性が広がる中で、別掲のように3通りのオーダーを考えてみた。

 【超攻撃型】DH起用が基本となる大谷をド軍と同じく1番に置く布陣は脅威だ。「4番? 皆さんが思っている選手はみんな候補」と井端監督が言うほど強打者がズラリ。左翼に岡本を配置し、佐藤輝を三塁で起用すれば村上と3人の大砲が共存。

中堅には国際大会で守った経験もある近藤を配置し、どこからでも長打が出てビッグイニングが期待できる破壊力抜群のオーダーとなる。

 ただ、本番は打てば勝てるというほど甘くはないだろう。指揮官は「一番は流れだと思っています。どういう組み合わせが一番得点しやすいか」と、打線を組むポイントを掲げた。効率良く得点を挙げながら、終盤までリードを守り抜く必要性を踏まえて残りの2パターンを考えた。

 【バランス重視型】2番に大谷を据え、分厚い2~6番が得点源となる。中軸が出塁した場合、源田が得点圏に走者を送り、勝負強さが光る8番・牧がかえすという、もう一つの得点パターンが生まれる。

 【守備力重視型】井端監督が重視するセンターラインの安定感を優先し、源田、周東ら守備力の高い選手を起用した。試合終盤には、こういった陣形になる可能性もありそうだ。

 侍の宮崎合宿は2月14日に始まる。日程の関係上、井端監督が渡米してのキャンプ視察はできないが、メジャー組は合宿後の名古屋滞在中に合流予定。打ちやすい打順や希望を選手個々にヒアリングをした上で“ドリーム・オーダー”を形成していくことになる。

 最強のライバルで、決勝まで進めば対戦する可能性が高い米国には昨季のサイ・ヤング賞を獲得したスキーンズ(パイレーツ)、スクバル(タイガース)をはじめとする強力投手陣が立ちはだかるが、対抗できるだけの戦力が集まった。「優勝しかないと思っていますので、途中の試合内容というところにはあまりこだわらず、勝ちにだけこだわってやる」。腹をくくった井端監督の目には、連覇への確かな自信が宿っていた。(長井 毅)

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