ブルージェイズの岡本和真内野手(29)が、メッツとのオープン戦に「6番・三塁」で出場し、2回に渡米後初安打となる1号2ランを中越えに放った。オープン戦2試合目、3打席目での初アーチは飛距離431フィート(約131・4メートル)の豪快弾。

相手投手はWBC米国代表のクレイ・ホームズ(32)で、本大会を前に痛烈な先制パンチを浴びせるなど順調な調整を披露した。

 岡本のバットから生まれた快音が、フロリダの空に響いた。2回1死一塁で迎えた第1打席。カウント1―2から外角へのカーブをとらえると、打球はバックスクリーンへ一直線。103・4マイル(約166・4キロ)で飛び、あっという間にバックスクリーンにぶち当たった。「打つ、打たない、ヒット、アウト関係なく、いい当たりを、試合を重ねるごとに増やしていけたらいい。しっかりとタイミングを取るとか、自分の課題を形にできた」と、冷静に振り返った。

 「打った瞬間、行ったという当たり!」と地元放送局の実況席も大興奮。米国での実戦わずか3打席目。地元ファンの歓声につつまれダイヤモンドを初めて一周した。米東部を襲った大寒波の影響で、普段は20度を超えるフロリダでありながら、開始時刻の気温は11度。「宮崎ぐらい寒くて、今日は本当にちょっとびっくりしました」。

巨人キャンプかのような気温の中、持ち前のパワーを米国ファンに初お披露目した。

 米国代表からの一発という点でも価値ある本塁打となった。「そういうのは関係なく、本当にほとんどの投手が初対戦になる。そういう中でも対応できるような打撃をしていけたら」と素っ気なかったが、ホームズは昨季メッツでチーム最多の12勝を挙げた主軸。米国代表でも先発の序列4番手に位置し、勝ち上がった場合に決勝戦で対戦する可能性は十分にある。その右腕に強烈な印象を刻みつけた。

 シュナイダー監督は2ストライクからの変化球を打ったことを高く評価した。「追い込まれてから、沈む変化球に対して、引きつけて打った。評判通りだった」とうなずいた。「まさにウチの打線にフィットする。素晴らしい補強だ。明らかにパワーがあり、ボールをインプレーに飛ばす能力もある。

慣れてきたら、さらに持ち味を示すことができるだろう」と、期待を寄せた。

 出迎えた主砲ゲレロにヘルメットをたたかれ、ベンチでハイタッチの祝福を受けた。「本当にもう―。いっぱい打ちたいなと思いました」と、チームメートからの反応に胸を熱くした。侍ジャパンには大阪の京セラドームから合流することが濃厚。メジャーにアジャストしてきた岡本が熱々な状態で帰国し、侍のユニホームでも活躍する日が待ち遠しい。

 ◆岡本に聞く

 ―試合を振り返って

 「これからも色々な投手と対戦していく中で、色んなものを勉強していきたい。シーズンにいい形で入っていけるようにしたい」

 ―前日の打ち込みの成果が出た。

 「なんともまだ今はいえない。練習をして合わせていく期間だと思うし、試合に関しても覚えることもある。まずは自分がやりたいことを課題を持って、毎週、毎試合やっていきたい」

 ―打撃コーチとは、どういう話を。

 「僕が気になる点だったり、見ていてどういうことが気になるのかっていう点だったり、意見(交換)をしながら、より良いものを見つけていく手助けをしてもらっている」

 ◆主な日本人野手の1年目オープン戦第1号

 ▽03年松井秀喜(ヤンキース)自身初戦の2月27日、本拠でのレッズ戦、3回の2打席目で右越え2ラン。

オープン戦は21試合に出場し打率3割2分4厘、3本塁打。 

 ▽18年大谷翔平エンゼルス)。13試合に出場するも32打数4安打の打率1割2分5厘、35打席で本塁打なし。

 ▽20年筒香嘉智(レイズ)2試合目の2月24日、本拠のRソックス戦の4回、渡米4打席目で左中間スコアボード直撃の130メートルアーチ。オープン戦はコロナ禍で打ち切りに。12試合で打率1割7分9厘、1本塁打。

 ▽22年鈴木誠也カブス)ロックアウトで序盤オープン戦は中止となったが、4試合目の3月30日、本拠のマリナーズ戦で11打席目。初安打がホームランに。オープン戦7試合で打率2割3分5厘、2本塁打。

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