◆第33回チューリップ賞・G2(3月1日、阪神競馬場・芝1600メートル=1~3着馬に桜花賞優先出走権)

 桜花賞トライアルの第33回チューリップ賞・G2(3月1日、阪神=3着までに優先出走権)に、四位洋文調教師(53)=栗東=が、前走・河津桜賞を快勝したソルパッサーレを送り込む。半姉は24年2着のセキトバイースト。

騎手時代はJRA・G1・15勝も、桜花賞は2着4回とあと一歩届かなかったタイトルだ。2年ぶりの切符をつかみ、指揮官として忘れ物を取りに行く。

 姉と同じトライアルから、桜の舞台を目指す。前走の河津桜賞で差し切りVを決めたソルパッサーレは、全休日明けの24日、栗東・坂路をキャンターで軽快に駆け上がった。四位調教師は「牧場から帰ってきてから競馬に使う期間も短い。いつものパターンなので、割とすぐに仕上がると思う」と調整に熱を込める。

 1週前は半姉の胸を借りた。浜中が騎乗し、栗東・CWコースでセキトバイースト(5歳オープン)の内を2馬身追走。大きなストライドでジワジワと迫り、6ハロン81秒9―11秒2で半馬身先着した。トレーナーは「お姉さんは動く馬なので、前にして。最後は併せて、動きとしては十分です」とうなずいた。姉は24年に2着。

トレーナーは「ちょっとタイプは違うけどいい姉妹だよ」とゆかりの血統に期待する。

 騎手時代の07年チューリップ賞は、のちに日本ダービーを制すウオッカで挑んだ。直線は08年の有馬記念馬ダイワスカーレットと一騎打ち。単勝1・4倍の圧倒的人気に応え、楽な手応えのまま首差でとらえ切った。続く桜花賞では同じ33秒6の末脚を繰り出すも、3番手から押し切られ惜しくも2着だった。「普通の年なら抜けた存在だけど、先々までの活躍を見るとしょうがないよね。古馬になってからも男馬に混じってG1級だから。ウオッカの負けた桜花賞だけは忘れられないね」と、激闘を振り返った。

 騎手時代は2着4回と桜にあと一歩届かなかったが、今度は調教師として勝利を目指す。ファンタジーSを勝利した僚馬フェスティバルヒルは桜花賞へ直行予定。「現時点でこのメンバーでどこまでつっこんでこられるかだね」と四位師。2頭出しで本番へ向かうためにも、しっかりと権利を取り切る。

(松ケ下 純平)

 ◆四位 洋文(しい・ひろふみ)1972年11月30日生まれ、鹿児島県出身。53歳。91年に栗東・古川平厩舎所属で騎手デビュー。07年に牝馬のウオッカ、翌年ディープスカイで日本ダービーを連覇。20年に引退し、JRA通算1万3919戦1586勝(うちG1・15勝を含む重賞76勝)。21年3月に厩舎を開業し、23年シリウスS(ハギノアレグリアス)でJRA重賞初制覇。JRA通算1119戦116勝(うち重賞7勝)。

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