◆オープン戦 巨人2―1楽天(20日・東京ドーム)

 またも快音を響かせた。巨人・坂本勇人内野手(37)が3試合連続安打をマークした。

「7番・三塁」で先発出場し、1点を追う5回無死で迎えた第2打席。フルカウントから7球目の内角142キロスプリットを中前へ運んだ。体勢を崩されながら体の前でさばく坂本らしい一打で、開幕1週間前にぎっしり埋まった右翼スタンドを沸かせた。

 26年型フォームが見えてきた。1月の自主トレから足を上げてバットを動かしながらタイミングを取る新打法に挑戦。「最初は大げさに」と大きく投手側に傾けていたバットのヘッドの動きは2月中旬から最小限に。一方で追い込まれても足を上げる形を継続し、じっくりとフォームを固めてきた。

 例年にない“早仕上げ”だ。オープン戦は過去3年連続で打率1割台で「オープン戦は打てる年が一回もないな、というくらいなので何とかしないといけない」。調整のためでなく、レギュラー奪取に向けて結果が求められると自覚して3月に臨んだ。この日は3打数1安打で打率を2割9分6厘に上げ、出場10試合で無安打は3戦だけ。「例年に比べて仕上がり? いいんじゃないですかね」と、開幕1週間前に万全の準備を整えつつある。

 守備に就いた試合ではOP戦で初のフル出場を果たした。「もう代打でいいやと思うようになったら辞める時期だなと思っていますし、ユニホームを着ている以上はスタメンで出たい」と、定位置奪取へ目をぎらつかせてきたプロ20年目。橋上オフェンスチーフは「開幕スタメン? 今日のメンバーから1人、2人入れ替わるかどうか」と明かし、実現すれば球団で単独2位となる18度目の開幕スタメンをグッとたぐり寄せた。オープン戦残り2試合で、ラストスパートをかける。(内田 拓希)

 ◆記録メモ 坂本(巨)は昨年まで開幕戦の先発出場が17度ある。巨人で開幕戦のスタメン回数上位は〈1〉王貞治20、〈2〉長嶋茂雄、柴田勲、坂本勇人17、〈5〉川上哲治高橋由伸16、〈7〉阿部慎之助15度。今年もなら18度目となり、17度で並んでいた長嶋と柴田を抜いて、王に次ぐ単独2位になる。

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