日本時間26日から米大リーグ(MLB)が、サンフランシスコでのジャイアンツ対ヤンキースの一戦で開幕する。翌27日から順次、日本人選手も在籍するチームが開幕していく。
今季最大の注目点は、ドジャースが1998年から2000年にかけてヤンキースが達成して以来の3年連続ワールドチャンピオンなるか、だろう。そうなれば、ナ・リーグでは初の快挙となる。また、3年連続MVPのドジャース・大谷翔平が本格的に3年ぶりの二刀流完全復活。6人ローテーションになりそうなドジャースで何試合登板するかは不確定ながらシーズンを乗り切れば、サイ・ヤング賞候補に名を連ねるのは濃厚となる。初の60本塁打挑戦とともに、ピッチングも見逃せない。
さらに今年のMLBの話題にロボット審判がある。各本拠地球場に高性能カメラ「ホークアイ」が設置された。正式名称は「自動ボール・ストライク判定システム」(ABS)。審判はすべての投球を判定するが、各チームは1試合につき2回まで判定に異議を申し立てることができ、異議申し立てが認められればその権利を保持できる。オープン戦から採用され最初の10日間で異議申し立ての成功率はリーグ全体で51・3%だった。
◆ア・リーグ
【東地区】昨季32年ぶりのリーグ制覇を果たした「ブルージェイズ」。強打の内野手ビシェットがFA移籍したが、巨人から岡本和真、パドレスから先発ローテーションの柱としてシースが入団し地区優勝へ最右翼。
【中地区】2年連続サイ・ヤング賞受賞のスクバルを擁す「タイガース」。オフにFAとなる左腕が自らの価値をより高めるためのピッチングに期待する。3年連続受賞となれば、G・マダックス、R・ジョンソン(2人は4年連続)に次いで3人目の快挙となる。5年連続2桁勝利の左腕バルデスに現役最多の266勝バーランダー、抑えには昨季も29セーブを挙げ現役最多の476セーブのジャンセンと投手陣は盤石。レギュラー9人中8人が20代という若い打線も頼もしい。2年連続地区優勝の「ガーディアンズ」は主だった補強無し。
【西地区】ポストシーズン(PS)では打ち込まれたが、今年もウーを中心にした先発陣が強力な「マリナーズ」。米大リーグ公式サイトのワールドシリーズ優勝ランキングではドジャースに次いで2位に入っていた。ただ、昨季PSで活躍したポランコ、2チームで49本塁打したスアレスを放出。60本塁打したローリーへのマークが厳しくなりそうなのが不安点だ。対抗馬は「レンジャーズ」か。豪腕のイオバルディとデグロムに加えナショナルズから左腕ゴアを獲得。1勝差でポストシーズン進出を逃した「アストロズ」はエース左腕のバルデス引き留めに失敗したが、今井達也を獲得。
◆ナ・リーグ
【東地区】
「フィリーズ」はキャンプ直前に右翼カステヤノスを解雇するも、3年前のレンジャーズ世界一に貢献したガルシアを右翼に据え、中堅にはかつての盗塁王の息子クロフォードを起用。投手陣も昨季終盤離脱のウィーラーが早い段階で戦列復帰なら、今季も本命だ。下馬評が高くオープン戦も20勝7敗と好調だった「ブレーブス」は23日に3年前の20勝投手ストライダーのIL入りを発表。DHに期待していたプロファーが薬物違反で全試合出場停止になるなど、不安材料が多くなってきた。昨季、惜しくもワイルドカードを逃した「メッツ」は、最多勝ペラルタ、抑えにウィリアムズ、打線には三塁ビシェット、一塁ポランコ、二塁セミアンらを補強し内野陣を一新。千賀に昨年序盤のような投球が戻るようならチームも快進撃した前半戦のように一気に突っ走る可能性も十分だ。6月13日以降の勝率・563だった「マーリンズ」。後半戦7勝3敗と復活を見せたアルカンタラが2022年サイ・ヤング賞受賞に近いピッチングとなれば、3強の一角に食い込むこともありそうだ。33歳のビュテラ監督就任の「ナショナルズ」はゴア放出で戦力不足は否めない。
【中地区】
昨季メジャー最多の97勝を挙げた「ブルワーズ」は最多勝ペラルタを放出も、2年目のミジオロウスキーにプリースター、パトリック、ヘンダーソンと20代半ばの若手先発陣は強力。復活したイエリチに、WBC選出のチュラング、チョウリオら機動力にも長けている。タッカー放出で代わりにブレグマン補強の「カブス」。先発陣にはカブレラを獲得したが、開幕IL入りの鈴木誠也は今オフにFAになる。昨年一発病に泣いた今永昇太と日本人2人の活躍がカギを握りそうだ。「レッズ」は豪腕エースのグリーンが右肘手術で7月まで登板できない事が発表された。打線は昨季49本塁打を放ち、WBCでもベネズエラ優勝の立役者スアレスを獲得。俊足強打のデラクルスとのコンビは相手チームの脅威となる。「パイレーツ」はオズナ、オハーン、B・ローを補強。打線強化で孤立無援の豪腕スキーンズの白星を増やしたい。名門「カージナルス」は主力を放出し、若手に切り替える再建モードに突入した。
【西地区】強打のタッカー、守護神ディアスを補強して「ドジャース」の地区優勝はほぼ100%だろう。スネルの出遅れも山本、大谷、佐々木の日本人先発トリオがそろっており揺るがない。打線では2032年まで契約が残っているベッツが、遊撃の守備はそつなくこなしているものの、かつてのスピード、一発長打の打撃が見られなくなっているのが数少ない懸念点だ。ここ数年ドジャースの対抗馬だった「パドレス」はダルビッシュが全休。先発シース、抑えのスアレス流出と球団の売却問題もあってオフの補強も低調だった。WBCで164キロを連発した抑えのミラーの出番を何試合作れるのだろうか。その点、3年連続首位打者経験のあるアラエス加入の「ジャイアンツ」は移籍2年目のディバース、アダメス、3年目の李政厚らの底上げに期待。昨年までテネシー大を指揮したビィテロ新監督にも注目だ。マルテ、ペルドモ、キャロルと3人のシルバースラッガー賞受賞の「ダイヤモンドバックス」は投手陣が手薄。昨季チーム最悪の119敗した「ロッキーズ」は菅野智之がどこまで奮闘するのかだけが楽しみだ。










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