◆第70回大阪杯・G1(4月5日、阪神競馬場・芝2000メートル)

 1週前追い切りの内容が抜群だった24年日本ダービー馬のダノンデサイル(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎、父エピファネイア)に注目したい。

 25日は栗東・CWコースで3頭併せ。

直線は外を回り、6ハロン80秒8―10秒9と優秀な時計で最先着。加えて、目を引いたのが動きの質だ。11秒6で駆けたラスト2ハロンから、ラスト1ハロンは軽く手綱を促された程度で瞬時に反応。重厚感としなやかさが両立したフォームで、馬体をいっぱいに使って突き抜けた。

 この走りを見て思い出したレースがある。上がり最速の脚を繰り出して4着に食い込んだ京都2歳Sだ。道中は後方待機も直線入り口で挟まれ、残り200メートル付近までは掲示板すら厳しく見えた。しかし、残り100メートルを切り、前が開くと柔らかさのある美しいフットワークで一気に脚を伸ばした。諦めない勝負根性とスピード感あふれる末脚に、これは強いと確信した。続く京成杯で、後の菊花賞馬アーバンシックに勝利し、重賞初制覇。その後の成績は言うまでもない。今や日本の芝中距離界のトップホースだ。

 前走の有馬記念は3着だったが、テンションを上げすぎないことに重きを置いて調整されていた。その点を考慮しても、輸送距離が短縮される中山からの阪神替わりはプラス。中東情勢により連覇がかかるドバイ・シーマクラシックへの出走は見合わせたが、今年は日本で衝撃の走りが見られるはずだ。(松ケ下 純平)

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