◆第70回大阪杯・G1(4月5日、阪神競馬場・芝2000メートル、良)

 好メンバーがそろった今年の大阪杯で、クロワデュノールがファンの期待に応える見事なレースを披露した。

 阪神の内回り2000メートルはスタートしてから最初のコーナーまでの距離が短い。

外枠の馬はどうしても外、外を回されていいポジションが取りづらく、クロワデュノールも最初の1~2コーナーの入りは8番手だった。先行抜け出しの勝利が多いタイプだけに、どうなるかと思って見ていたが、北村友一騎手は少しも慌てず、リズムを重視して乗っていた。

 その道中で馬に余計な負担をかけなかったことで勝負どころを手応えよく回れたし、雨の影響があったであろうタフな馬場をものともせず、直線の伸び脚も実に力強かった。正直な話をすると、私がレース前にイメージしていたより数段上の走りだった。

 プラス10キロで国内戦では過去最高体重での出走だったが、全く太く見えなかったし、これほど強い競馬ができたのは海外の経験(凱旋門賞)もあると思う。私も調教師のときに海外に遠征したが、帰国して別馬のように良くなったことが何度もあった。体調の維持に苦労したであろう前走のジャパンCとは違い、このレースを目標にしっかり調整できた今回は、凱旋門賞を経験したことによる上積みもレースに反映されたように感じた。

 日本ダービー馬健在を印象づけた一戦。鞍上もコメントしていたが、今年はこの馬が古馬路線の中心となるだろう。(スポーツ報知評論家)

編集部おすすめ