◆第86回皐月賞・G1(4月19日、中山競馬場・芝2000メートル)

 メンバー唯一の重賞2勝馬リアライズシリウス(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父ポエティックフレア)が、津村明秀騎手=美浦・フリー=とともにクラシック1冠目を狙う。早め先頭から押し切った前走の共同通信杯組は、過去10年で本番4勝。

勝ち馬6頭が後のG1ウィナーというJRA屈指の出世レース。「胸を張って大きいところに行ける」と、デビュー戦からコンビを組む津村騎手にとっても自信を深める勝利となった。

 ここまで4戦3勝で黒星は朝日杯FS5着のみ。1日、8日と2週連続で美浦・Wコースの追い切りに騎乗した鞍上は「当時は調教から『あれっ?』って感じだった。朝日杯の時とは馬が違いますね」と昨冬の敗戦を振り返り、力負けではないと強調。2度目のG1へ向けて言葉に力を込める。

 混戦と言われる3歳牡馬。25年にマークしたキャリアハイの重賞4勝に早くも到達している絶好調ジョッキーは「力が拮抗しているので、楽しみ。操縦性は悪くないし、中山もこなしてくれると思います」。戦力を分析しつつ、センスの良さを生かして、チャンスは十分にあるとみている。

 19年にはカレンブーケドールでオークス2着、皐月賞は23年メタルスピード4着があるが、23年目のベテランになかなかチャンスが巡ってこなかったクラシック。「デビューからずっと乗っていて、チャンスがある馬は初めて。

思い入れが違います」と、並々ならぬ決意を口にする。

 年明けの中山金杯Vから始まった24年は、テンハッピーローズでヴィクトリアマイルを制してG1初制覇。2年前と同じく中山金杯Vから始まった今年は、過去最高の輝きを放つ。(浅子 祐貴)

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