日本将棋連盟が今年1月に設置した「公式戦番勝負対局規定検討委員会」は30日、東京・渋谷区の将棋会館で最終報告を行った。

 昨年12月、福間香奈女流五冠が「対局の日程と出産予定日の前後計14週の期間が一部でも重なる場合、対局者が変更される」という規定をめぐり要望書を提出。

連盟は規定を削除。委員会の設立を発表し、1月に発足した。

 3月の中間報告に続き、対局者の妊娠・出産による出場制限を設けないことを提案。伊丹俊彦委員長(日本将棋連盟非常勤理事、弁護士)は「一律、禁止事項は設けない。連盟所定の同意書の提出で、適正化することが寛容。最終判断は番勝負委員会。従来の委員会のほか、外部有識者も加えて透明性を高める」とした。

 一方でタイトル戦出場が不可能になった場合、「交代ありきで考えるのではなく、調整できるものは調整する」と説明。それでも出場が不可能な場合の代替措置については、3案(タイトル保持者の次に高い位置の案、前期タイトル保持者と挑戦者を分ける案、新たな挑戦者決定戦を設ける案)を提示した。ボクシングは暫定王者などの制度もあるが、そうした声には「スポーツと将棋とは文化の違いがある。そういうものをすぐ当てはめるのはふさわしくないと考えた」と説明した。

 また中間報告以後に再度、女流棋士向けにホットライン、説明会を開催したことを発表。

前回に続き「ヒアリングの内容、ホットラインに寄せられた意見については公表することは、はばかられる」と内容が明かされることはなかった。

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