◆プロボクシング ▽東洋太平洋スーパーフェザー級(58・9キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・波田大和―同級1位・奈良井翼(4日、東京・後楽園ホール)

 東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチの前日計量が3日、都内で行われ、4度目の防衛戦に臨む王者・波田大和(29)=帝拳=と、同級1位で日本同級王者の奈良井翼(26)=RK蒲田=が、ともにリミットを100グラム下回る58・8キロでクリアした。

 計量後のフェースオフを終えると、波田は笑顔で左拳を差し出してグータッチ。

「向き合った時に、優しい感じがした。別に恨みもないし、『やってやる』という気持ちより、親しみやすさを感じちゃったんで」としながらも、「試合では『優しい』という気持ちは絶対持ってはダメです」とリング上では勝負師に徹する覚悟を示した。

 3月にキム・テソン(韓国)を5回TKOで下して3度目の防衛に成功して以来、4か月ぶりのリングとなる。相手の奈良井は現役日本王者。「周りからも声が上がっていた選手なので、やりたかった。戦えるのはうれしい」と胸を躍らせた。

 世界ランキングは、WBC7位、WBA13位にランクされている。「自分が積極的に攻めるだけじゃなく、引き出しがあるんだなというところを見せたい。引き出しの内容も濃くないとダメ。ちゃんと出せるようにしたい」。両親からは「ハイ勝ちました、だったら、やってて意味あるの?」と厳しく言われたそうで、KO決着を狙うか問われ「それはもう、そうなっちゃうんですかね。チャンスが来たら、絶対に意識していると思ってもらえたら」と笑みをこぼした。

 今回は、両親を始め自己最多となる500人近い大応援団が駆けつけるという。前売り券も完売となった。「チケットを買って、時間を割いて現地に来てくれることに対して、めちゃめちゃうれしく感じている。勝って、感謝を表現したい」と力強い決意を示した。

 挑戦者の日本王者・奈良井は、3月に砂川隆祐(沖縄WR)を3―0の判定で下して日本王座4度目の防衛に成功。現在10連勝中で、東洋太平洋王座に初挑戦する。「いつも通りに自分の力を出して全部奪い取りたい」と波田のベルトと世界ランクを奪いに行く。

 挑戦者としてリングに上がるのは、日本王座を獲得した24年4月以来、2年3か月ぶり。「チャンピオンになって経験して得たものをすべて使って勝ちたい。すべてを想定しつつ、それ以上のことが起こることも覚悟してリングに上がろうと思っている」。今回の試合は日本王座こそ懸かっていないが「実質、統一戦みたいな感じなので、勝つことを一番に考えている。最高でKO、判定でもいいので、勝てるように仕上げてきた」と気合をみなぎらせた。

 戦績は波田が18勝(17KO)2敗1分け、奈良井が18勝(12KO)2敗。

 興行はU―NEXTでライブ配信される。

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