J1柏は4日、柏市内のクラブの本拠地で2026―27年シーズンの新体制発表会を開催した。新体制発表会前に取材に応じたMF小泉佳穂(29)は「数字にこだわることはあまりないが、勝つためにはよりこだわる必要がある。

僕が2ケタを取れたら優勝争いができると思うので、そこを狙いたい」と意気込んだ。

 4年に1度の祭典から刺激を受けている。現在開催中の北中米W杯では、イングランドとモロッコのサッカーに惹かれている。

 「フランスは横綱相撲というか、個が強くて全部の局面で優位を持てる順当に強いチーム。イングランドとモロッコも個は強いが、それよりも組織の細かいところで優位を取っている。すごく僕好みの戦い方。ボールをしっかり保持しながら、いい関係を築きながら前進していって、チャンスをたくさん作る。攻撃も守備も誰かに依存することがない。守備でも全員でしっかり撤退して、堅くゲームを進めるのが本当に強いチームだと思うし、僕らにも参考になると思って見ていた」

 1次リーグD組のオーストラリア―トルコ戦ではDAZNで解説も務めた。同試合ではトルコが30本以上のシュートを放ちながらも空砲に終わり、オーストラリアに0―2で敗北。柏でも見られる展開に思わず感情移入したコメントを残すなど、常に自身と重ね合わせて、今後のヒントになるようなプレーを探している。

 「(解説した)トルコのいいところも、悪いところもすごく勉強になった。

共通して思うのは、今日のアルゼンチン(対カボベルデ)にしても、ブラジル(対日本)にしても、ブロックを固められたら、どんなスーパースターがいる国でも苦しむ。それに対してどうゲームを進めていくか。ボールを保持して、押し込んで、攻めて勝っていきたいのであれば避けられないポイントになる、と思って見ていた。例えば、ブラジルのビニシウスみたいな圧倒的な個ではがすのも良いし、引きつけて他のところで優位を作ってクロスを上げるのもやり方の1つ。または、アルゼンチンみたいにメッシに預けてもいい。色々な戦い方が見れて、色々な引き出しが増えていくような感じがする。その引き出しの中から、自分たちと相手との兼ね合いでいいものを見つけられればいい」

 2019年に当時J2の琉球でプロデビューしてから8年。アジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)の戦いも控える今季は「過去一モチベーションが高い」と言い切る。

 「この半年はチームとしても個人としても消化不良だったし、W杯にもすごくいい刺激をもらっている。あとは、年齢的なものもある。もうそんなに先は長くない。残り何年あるか分からないし、この先何があるか分からない。

そういう意味でもこの1年にかけるものは強い。あとは、子供が1歳なのでオフの間も忙しかった。だから、サッカーに割ける時間があまり多くなくて限られたから、それもある意味いいモチベーションにつながっている」

 30歳の節目を迎えるシーズン。柏の「頭脳」が静かに高ぶっている。(浅岡 諒祐)

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