◆プロボクシング ▽東洋太平洋クルーザー級(90・7キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇但馬ブランドン・ミツロ(KO 5回1分39秒)ムヘタル・マイヘムト●(11日、大阪・大和アリーナ)

  同級4位で挑戦者の但馬ブランドン・ミツロ(TMK)が、王者のムへタル・マイヘムト(中国)に5回KO勝ちし、日本人では1996年の西島洋介山、2006年の高橋良輔以来、20年ぶり3人目の東洋太平洋同級王座獲得を果たした。

  但馬は初回から、ヘビー級(90・7キロ超)時代とは別人のような軽快な動き。

初回終了間際に右のカウンターでダウンを奪うと、2回にも左ボディーブローでダウンをゲット。5回、強い左ジャブを顔面に突き刺すと、王者は心が折れたかようにうずくまり、そのままテンカウントを聞いた。雄たけびをあげた新王者は「ヘビー級で戦った自信がある。パワーはそのまま。どんな展開になろうと勝つことは確信していた」と胸を張った。

 アマ時代に5冠の但馬は22年、へビー級でプロデビュー。当時の計量時は123・0キロだった。2戦目で日本ヘビー級王座を獲得するなどデビュー5戦連続1回KO勝ち、10連勝と順風満帆だった。だが、11戦目でルーマニア人選手に判定での初黒星。昨年5月の14戦目にはウガンダ人選手に初のKO負けを喫した。ヘビー級は適正階級ではないと判断。大幅な減量に挑み、12月には95・0キロ契約の試合で再起を飾り、今回のクルーザー級王座初挑戦初奪取につなげた。

デビュー当時から30キロあまりも減量したボクサーは極めて異例だ。

 この日の試合前のリング上では、婚約者で元東洋太平洋女子ミニマム級王者・千本瑞規(ちもと・みずき)さんが現役復帰を宣言。但馬は「きょう僕が東洋太平洋のベルトを取って、彼女に追いつけた。これからは2人で世界を目指したい」とフィアンセと仲良く写真におさまった。

 プロ通算成績は但馬が14勝(12KO)2敗、マイヘムトが11勝(7KO)7敗1分け。

 ◆但馬ブランドン・ミツロ(たじまぶらんどん・みつろ)1994年11月4日、愛知・碧南市生まれ。31歳。国籍は日本。父が日本人、母がブラジル人。テコンドーや空手を経て、享栄高1年時からボクシングを始める。2年時にインターハイ8強。中大2年時から国体、全日本選手権優勝などアマ5冠。

アマ通算42勝(20KO)9敗。22年4月、3150ジム(現KWORLD3ジム)よりプロデビュー。同8月、日本ヘビー級王座を獲得し国内最速プロ2戦目でタイトル獲得。1度防衛後に返上。身長180センチ、右ボクサーファイター。

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