◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級1位・那須川天心 ▽IBF世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)暫定王座決定戦12回戦 同級1位・西田凌佑―同級2位サム・グッドマン ▽WBC世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・坪井智也―同級2位リカルド・マラジカ(9月27日、トヨタアリーナ東京)

 日本人初のアマチュアボクシング世界選手権金メダリストからプロ入りしたWBC世界スーパーフライ級1位の坪井智也(30)=帝拳=が、9月27日にトヨタアリーナ東京で同級2位リカルド・マラジカ(27)=南アフリカ=との王座決定戦に挑むことが3日、発表された。坪井は「圧倒的に勝つというのが僕のテーマ。

ベルトを取れば、より強い選手と試合ができる。まずはスタートラインとして、この試合にしっかり勝ちたい」と決意を語った。

 プロ5戦目の坪井が世界王座を獲得すれば、元世界4階級制覇王者の田中恒成(畑中)が持つ日本男子最速の世界王座獲得記録に並ぶ(9月2日に吉良大弥も5戦目で世界挑戦)。ただ坪井は「記録に関してはそこまで興味はない」と語る。「今の時代はベルトを持っているとか、最速ということよりも、どれだけ強い選手と戦って勝っているかの方が重要」。記録よりも、その先に待つ強豪との戦いへ視線を向けた。

 坪井が王座を獲得すれば、日本人同士のビッグマッチ実現へと夢は広がる。

 スーパーフライ級では、7月に寺地拳四朗(34)=BMB=がWBO王座を獲得し3階級制覇を達成。IBF世界フライ王者・矢吹正道(34)=緑=は、IBF世界スーパーフライ級王者アンドリュー・モロニー(35)=オーストラリア=との対戦を切望。また、元WBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟(30)=倉敷守安=もスーパーフライ級での世界挑戦に照準を合わせている。

 坪井は「まずは僕か取らないと何も始まらないが、シンプルに面白そうですね。僕が一番強いと常に思っているので、この階級で4団体を全部取るための第一歩、スタートラインだと思っています」と日本人王者同士のビッグマッチに意欲を示し、「僕がしっかりWBCのベルトを取れば、自ずとそのチャンスが来ると思っている。

その時まで楽しみにしたい」と話した。

 日本ボクシング界で、アマチュアで世界一(五輪、世界選手権で金メダル)に輝き、プロでも世界王者になれば、村田諒太(ロンドン五輪金、元WBA世界ミドル級スーパー王者)に続く史上2人目となる。また、坪井が勝てば静岡県出身初の世界王者誕生となる。

 対するマラジカは、18年10月にプロデビュー。23年9月に日本未公認のIBO世界スーパーフライ級王座を獲得し4度防衛。25年4月にIBO世界フライ級王座も獲得している。

 戦績は坪井が3勝(2KO)1無効試合、マラジカが17勝(12KO)2敗。

 試合は「Prime Video(プライムビデオ)」で独占ライブ配信される。

 ◆坪井 智也(つぼい・ともや)1996年3月25日、静岡県浜松市生まれ。30歳。小学校6年から浜松市のアマチュア専門のジムでボクシングを始める。浜松工から日大に進学。

大学時代は4年連続で全日本選手権で優勝。自衛隊体育学校に進み、2021年の世界選手権で日本人初の金メダル(バンタム級)を獲得。アマ戦績は131戦106勝(10KO・RSC)25敗。25年2月、村田諒太以来史上2人目のA級プロテスト合格。同年3月、8回戦でプロデビュー。同年6月、2戦目でWBOアジアパシフィック・バンタム級王座獲得。身長160センチの右ボクサーファイター。

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