◆第108回全国高校野球選手権大会第5日 ▽1回戦  鳴門渦潮2X―1八王子実践=延長10回タイブレーク=(9日・甲子園

 春夏通して初出場の八王子実践(西東京)が鳴門渦潮(徳島)に延長10回タイブレークでサヨナラ負けを喫し、初戦で姿を消した。

 初回、先頭の近藤秀人(3年)が四球で出塁も得点に結びつかず。

鳴門渦潮の先発・西村大輝(3年)の速球、スライダーに苦戦。1失点と好投していたエース右腕・塚原翔太(3年)を援護できなかった。9回は先頭の2番・桜泰成がチーム4本目の安打で出塁し、その後2死一、二塁とチャンスを拡大。代打・金子侑樹が右前に同点打を放つと、スタンドは大きく沸いた。

 敗退まであと1死から追いつく執念を見せたが、タイブレークに突入した延長10回表を無得点で終わると、その裏に失点して力尽きた。

 開会式で、選手宣誓の大役を務めた矢沢陵磨主将(3年)が「いま野球ができることは、決して当たり前ではありません。だからこそ高校球児は『いい顔』をして野球をしよう」というフレーズを盛り込んだ。元ドジャースマイナー157キロ右腕の河本ロバート監督(40)は試合前取材で「チームとしていい顔をしてやっていきたいので、まずは私から、いい顔をしたいなと思っています」と話した通りに、選手ははつらつとプレー。指揮官も好プレーには笑顔で手をたたいて選手を鼓舞し、試合後も「いい顔をしてプレーしていた」とたたえた。

 ◆河本ロバート 1986年1月30日生まれ。40歳。高校から本格的に野球を始め、八王子実践でプレー。

亜大では最速152キロを計測。2008年にドジャースとマイナー契約。その後、独立リーグなどでプレーし、14年に現役引退。16年からコーチとして八王子実践を指導し、19年に監督に就任した。

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