新日本プロレスは13日、後楽園ホールで「G1 CLIMAX 36」を開催した。

 Bブロック公式戦最終戦となった後楽園。

A、B両ブロックで上位2名が8・15両国国技館での決勝トーナメント(T)に進出するが、12日の浜松大会でAブロックはIWGPヘビー級王者・辻陽太が首位、大岩陵平が2位で決勝T進出をゲットした。

 Bブロックは5勝4敗の勝ち点10でドリラ・モロニーが全日程を終了。5勝3敗の勝ち点10で上村優也、カラム・ニューマン、成田蓮、ゲイブ・キッドが並走。そのあとを4勝4敗の勝ち点8でザック・セイバーJr.、HENARE、ウルフアロン、OSKARが追う展開となった。

 第5試合のBブロック公式戦でNEVER無差別級王者のウルフアロンが2年前の覇者で元IWGP世界王者のザック・セイバーJr.と対戦。ゴング前のリングで銀色のリングシューズとソックスを脱いだウルフ。柔道家として回帰した一戦では、ザック巧みな関節技で両腕を攻められるも、一本背負い、大腰の柔道殺法、さらには対空時間の長いブレーンバスター、三角絞めをパワースラムではね返すパワー殺法を繰り出し札止めのホールを湧かせた。互いに真っ向から持てる技をぶつけ合った白熱の一戦は、最後、ザックがウルフを十字固めでピンフォールし勝ち点を10に伸ばした。

 敗れたウルフはバックステージで「このG1クライマックス通して新日本プロレスの奥深さ思い知りました」とうなだれ「僕のまだまだ知らない技術、引き出しがたくさんあるし、負けてしまったことは率直に悔しいけど、改めてこの新日本プロレスでオレは一番強いレスラーになりたい…そう思わせてくれるG1クライマックスでした」と誓った。そして「すべてを糧にします」と言い残しゲリラ豪雨の水道橋の夜霧にまぎれた。

 今年1・4デビューしたウルフの初出場となったG1は4勝5敗(不戦勝を含む)の負け越しに終わった。それでも新日本プロレスのトップレスラーとの1か月間に渡るシングル8戦は、貴重な経験となった。

 中でも7・31高松大会の上村優也戦でさく裂した驚異のパワースラムは、柔道金メダルの底知れぬ身体能力と実力を満天下に見せつけた。さらに8・11津大会では、前IWGP王者のカラム・ニューマン戦では新技「カツシカンデストロイヤー」を披露しファンを驚嘆させ、しかも前IWGP王者を倒す殊勲星をゲットした。

 一方、7・26大田区では、OSKARに柔道時代でも経験のなかった絞め落とされ完敗。8・8横浜の成田蓮戦では初のギブアップ負けという試練も味わった。

 栄光も挫折もすべては今後の糧。デビュー戦でEVILを破り、NEVER王座を奪取した柔道金メダルは、世界一過酷な真夏のリーグ戦でさらなる進化を遂げ、プロレス道を極めていく。

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