初代タイガーマスクの佐山サトル(68)が主宰する「ストロングスタイルプロレス」(SSPW)は27日に後楽園ホールで「初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.40 THE FIRST TIGER MASK 45th Anniversary Year」を開催する。

 レジェンド王者の黒潮 TOKYO ジャパンが間下隼人と3度目の防衛戦を行う。

昨年9月、船木誠勝を破り王座から1年。長期政権も視野に入ってきた黒潮が決戦を前にインタビューに応じた。

 奪取から1年の節目が近づいてきた。

 「早いですね。家にあるベルトを見ても、いまだに「これ俺のか?」と思います。実感は本当にゼロです。それにしても対戦相手の癖が強いですよね(苦笑)。船木誠勝は“昭和の怪物”で、関本大介、シュレックも怪物。「何なの、この防衛ロード!?」って(笑)」

 間下の印象はどう抱いているのか。

 「俺にとって未知で、どんな選手なんだろうと思ってます。今までの相手はそれぞれ対策を考えられましたけど、間下はそもそもどんな選手なのかが分からない。ただ試合を見た印象では、他の選手を引き立てる優しい人というか、自分が前に出るより相手に譲っているように見える。

俺、そういうの大嫌いなんですよ。でも、やっと回ってきたレジェンド王座に挑戦する試合で、対戦相手を引き立てるとかは関係ないから、今まで見せてない“本当の間下”で来ると思ってます。逆に言えば、その部分が見えないから怖い。もし今まで見せてきた間下が100あるうちの20か30だとしたら、100で来られたら俺は勝てないかもしれない。試合に対する不安はないんですけど、何をしてくるのか、どんな選手なのか分からない。まぁ強いんだろうし怖さはあるけど、急に顔を蹴られて立てないなと思ったら、もう俺は立たないので(笑)。でも、そういう“何をしてくるのか分からない怖さ”は今までで一番あります。外国で知らない相手と試合するみたいな感じがあります」

 SSPWの印象を明かした。

 「他の団体に呼ばれる時は、カードや試合順を見て、誰に言われる訳でもないですけど、『今日は賑やかし要員だな』『盛り上げ役だな』って自分で役割を考えることが多いんです。だから後楽園のメインで、シングルをガッツリやれるっていうのは貴重だし楽しいです。SSPWの観客は昔からプロレスを見ている人もいれば、初めて来たような人もいる。その反応が客席ごとに違うんです。

『西側は新規のお客さんが多いな』と思えば西にはこれ、南にはこれ、と変えています。でも、お客さんはずっと盛り上がってくれて、試合だけに集中してやれるから自分はすっごい面白いです。対戦相手を見ずに、もう外しか見てないかもしれないです(笑)。会場や観客の反応を見て、どうするかを変える。だから勝率がエゲつなくて、2%ぐらいなんだと思います(笑)。でも、今はそうやって『負けてもいいや』と思ってやっていて、まぁまぁ勝っているから不思議です。彼女がほしい時にはできなくて、いらないと思った時にできる、みたいな感じですかね(笑)」

 自身の団体、アップタウンで若手の指導を行っている。

 「今はそれがめっちゃ楽しいです。自分が試合をするより面白いかもしれない。若手に「こうした方がいいんじゃない?」と言って、それを試合でやってお客さんにウケた時、自分が若手時代に考えたことをやって初めてウケた時と同じぐらいの感動がある。それを今は何人分も味わえるんです。みんな同じことをさせる訳じゃなくて、各々の個性を引き出すようにしています。

ヘッドロック一つでも『お前はこうやりな』『お前はこうやるといいよ』ってやり方を変えていて、このやり方は珍しいと思います。全員に同じやり方を教えていたら、世に出た時に似たような動きをする選手が多いと思うんです。でも、うちは個性でやり方を変えているので所属選手は全員似ないし、全員違う選手にしたいと思ってます。もう20年近くプロレス界にいて、NXTでもいろいろなコーチの練習を受けましたけど、本当にスゴいと思ったのがTAJIRIさんとデイブ・フィンレーです。型にはめた練習をするのでなく、選手に自由にやらせて、その中で『これ、いいじゃん』っていう部分を見つけて伸ばしていく。その選手のよさを見抜く力が2人は尋常じゃなくて、特にTAJIRIさんの影響は大きいです」

 さらに指導方法を続けた。

 「僕はもともと「子どもにでも分かるプロレスをしよう」と思ってやってきて、それは絶対どこかにあります。アップタウンで教えているのも一見さん向けのプロレスです。やろうと思えばみんな玄人向けのプロレスもできますけど、一見さん向けのプロレスの方が難しい。だからそっちに特化して教えてます。それに一見さん向けのプロレスが一番グッズが売れるんです(笑)。明るい分かりやすいプロレスをしてお客さんを掴めば、グッズは売れる。

俺はグッズが売れる=強いだと思ってます(笑)。物販の熱も勝負のうちというか。以前観て印象づけた人は試合前に買ってくれて、初めて観た人は試合後に並んでくれるというのを目標にしています。だからリーゼントでバク宙する選手がいて、かわいくて飛べる選手がいて、喧嘩腰だけど普段はかわいい選手がいたり、やっぱり分かりやすさが大事だし、それを第一にやってます。俺も分かりやすいですよね(笑)。俺がSSPWで何をしたいかは明確で、グッズを売りたい。だからチャンピオンでありたい」

 V3達成後のプランを明かした。

 「挑戦者を逆指名していいなら阿部史典です。SSPWにレギュラーで出ている中で、俺と阿部が会場人気でワンツーだと思う。その二人が後楽園のメインでシングルをやってもいいんじゃないかという気持ちはあります。阿部はインディーの象徴というか。フリーで自分で仕事を取って、ギャラを決めて、グッズを作って売る。

その大変さが分かるし、阿部みたいなやつと後楽園のメインという舞台で試合をしてみたい。阿部が挑戦表明に出てきたら、俺はちょっとニヤッとすると思います」

 ◆SSPW8・27後楽園ホール大会全対戦カード(試合順は未定)

 ▼6人タッグマッチ 30分1本勝負

Sareee、彩羽匠、MIRAI vs AKARI、アリア・ジェームズ、リア・ナイト

 ▼シングルマッチ 15分1本勝負

天麗皇希 vs 若菜きらり

 ▼レジェンド選手権試合 60分1本勝負

王者・黒潮TOKYOジャパン vs 挑戦者・間下隼人

 ▼SSPW認定タッグ選手権試合 60分1本勝負

王者組・スーパー・タイガー、竹田誠志 vs 挑戦者組・澤田敦士、関本大介

 ▼タッグマッチ 30分1本勝負

船木誠勝、村上和成、岩崎永遠 vs 関根“シュレック”秀樹、阿部史典、小河彪

 ▼タッグマッチ 20分1本勝負

日高郁人、マスクド・ホカクドウ vs ガイア・ホックス、カイザー・ゼエン

 ▼べろ~家 presents スペシャルタッグマッチ 30 分1本勝負

ジャガー横田、藪下めぐみ vs 叶ミク、里奈

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