巨人のファームを詳しく紹介する随時掲載の新企画「ファーム情報FROM G TOWN」。今回は左の大砲候補として期待の三塚琉生外野手(22)。

4年目の今季はケガでの離脱もあり1軍での出場はないが、スイング速度は昨秋から10キロ以上速くなり、自慢の長打力に磨きをかけている。20日の2軍・ハヤテ戦では、東京Dの右翼席上段に運ぶ本塁打を披露した。石井琢朗2軍監督(55)は、魅力が詰まった背番号96の現状と課題を語った。(取材・構成=加藤 翔平)

 三塚は打撃練習終了後、数値を測定しているデータアナリストに歩み寄り、その日の状態を確認するのがルーチン。昨秋のキャンプから見守る石井2軍監督は成長を語る。

 石井2軍監督(以下、石)「最初に見たときは動きが硬くてロボットみたいだった。泰示(大田2軍打撃コーチ)がしっかり振る中で力の抜き方を教えてくれている。もともと力はあるし、だいぶ柔らかさも出てきたかな。人間に近付いてきたでしょ?(笑)。やっぱり1軍の中軸を打てる選手になってほしいから」

 パンチ力のある打撃に目が行きがちだが、「魅力は違う部分にある」と指揮官。長所を伸ばせば大きな武器になると期待する。

 石「強みは長打を打てるバッターなのにフォアボールが多いところ。

今はOPS(長打率+出塁率)がすごく評価される。当てにいってフォアボールを選ぶのではなくて、しっかり打ちにいきながら選べているところがいいね。型にはまらないタイプだし、実戦で映える選手かな」

 成長に目を細める一方、今後の課題にも言及。1軍の戦力として送り出すため、さらなる成長を促す。

 石「突出した武器があれば活躍するチャンスがある世界だし、来年からDHが導入されるけど、現状そこは2軍も含めて大渋滞。そこで一歩前に出るには守備と走塁のレベルアップかな。でも意識の変化はだいぶ見えている」

 三塚は昨年6月に支配下昇格し、1軍で6試合に出場したが12打数無安打に終わった。今季は2軍で打率2割6分1厘、5本塁打、28打点。走攻守で課題克服へ取り組み、1軍昇格を目指す。

 三塚「1軍は1球で仕留めきらないと勝負できない。長打も打ってフォアボールも選べる、状況に応じたバッティングができる選手になりたい。1軍に必要とされるような成績を2軍で残さないと」

 20日のファーム・リーグ、ハヤテ戦では“東京D初アーチ”を右翼席上段に運び、観客を沸かせた。

次は1軍の舞台で。期待の大砲候補は着々と力を蓄える。

 ◆三塚 琉生(みつか・るい)2004年5月10日、千葉・柏市。22歳。増尾西小1年時に増尾レッドスターズに入団し、逆井中時は八千代中央シニアに所属。群馬・桐生第一では3年夏に県4強。22年育成ドラフト6位で巨人へ入団。昨年6月13日に支配下昇格し、翌14日の交流戦・オリックス戦(京セラD)で初出場。あだ名は「みっちゃん、ケンシロウ」。182センチ、93キロ。左投左打。

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