NHK連続テレビ小説「風、薫る」(見上愛、上坂樹里主演、月~金曜・前8時)に出演する俳優の甲斐翔真が、このほど東京・渋谷の同局で取材会を行った。
明治時代にまだ知られていなかった看護の世界へ飛び込んだナースの物語。
「着ると背筋が伸びる」という軍服がよく似合う。真っすぐ相手と向き合う自身のキャラクターに美しさを覚え「今の時代の人たちは、敬うことはできても尊ぶことが意外とできていない。小川はそれをできる人」と、魅力の伝わる演技を目指す。
初共演で夫婦役となった上坂について「お互い性格というか、他人との間合いが似ている。役と自分たちがどんどんシンクロしていった」と共通点を挙げた。女性として説得力のある演技に加え、カメラが回っていない時間の会話にも助けられたという。
もう一人のヒロイン・見上は、陶芸の趣味では先輩にあたるそう。現場での振る舞いに「すごく周りを見ていて、撮影中でもちょっとしたことに気づいて行動ができる方」と感服している。
舞台で経験を積んできた甲斐にとっては、約10年の芸能生活でつかんだ念願の朝ドラ。映像の世界で大きなチャンスをものにしたことに「題材も役柄も素敵な役に恵まれた。思っていた100倍いい結果になった」とかみ締めた。
平成9年生まれの28歳だが、世代の違いには「昭和って、もう江戸(時代)みたいなものなんですよ」と笑う。役作りでも「そこまで自分が明治時代の人間だというところに落とし込む必要はないと思った。時代の狭間にいる青年、という意味では僕と変わらない」と自然体で演じている。
SNSでは、祖父母と同年代の“昭和世代”から反響が急増した。「全国の皆さんとつながれたような感覚がありますし、僕自身おばあちゃんっ子だったのでうれしい気持ちでいっぱいです」。実母も子育てが一段落してから看護師の資格を得て、現在は偶然にも主人公と同じ訪問看護を担当している。放送を見て泣いていた母の顔を思い浮かべ「まさか息子が、自分の人生に等しい作品に携わるのは僕にも想像できないものすごいこと」と感情を共有した。
甲斐は高校までGKとしてサッカーに打ち込んだだけあって、朝ドラ撮影中に開催された北中米W杯には心奪われた。森保ジャパンでも、GK経験者として鈴木彩艶を応援しており「日本代表として世界と戦っている皆さんを見ると、全国放送の朝ドラを担っている身として背中を押された。一緒に戦っている気持ちで撮影していました」と、サッカー少年の顔をのぞかせていた。

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