◆テニス ▽全米オープン予選第2日(25日、米国・ニューヨーク)

 【ニューヨーク25日=吉松忠弘】男子で、今季限りでの引退を発表し、全米が現役最後の4大大会となる元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)がシングルス予選1回戦を突破した。予選と本選を合わせ50回目、区切りの4大大会出場で、世界125位のゼバスティアン・オフナー(オーストリア)に6-1、2-6、6-2の1時間半で勝ち、最後の4大大会を勝ち星でスタートした。

 一時は影を潜めていたけがの痛みは、連戦で、少しずつ「やっぱり(痛みは)出てくる。そことの戦いは正直ある」。その痛みが、引退することへの実感を味合わせているのだから、プレーを続けるのはつらい。

 そこで、錦織は、今回の米国遠征に帯同してもらっている綿貫敬介コーチと、たわいもない話を交わしたという。「もう1年間、けがしない保証を神様と契約できるなら(という話をした)、たぶん(現役を)やると思います」。絶対にかなわない契約だが、それが錦織の本音だろう。

 この数大会、練習や実戦を重ねて「戻せる自信もある」。しかし、その反面、「ぱっと(すぐに)戻れない自信もある」。調子が上がってくれば、これまでの傾向で、「またけがをして別の戦いをしなくてはいけない。そこでたぶん、耐えきれない」。

 残りは、この全米と、地元日本での木下グループ・ジャパン・オープン(9月28日開幕・有明)の2大会だけ。「何と言っても、ジャパン・オープンに向けての体作りと、テニスの調子を上げていきたい」。

錦織のプレーを見られる時間は、もう限りなく少ない。

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