◆プロボクシング ▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座決定戦12回戦 同級1位・吉良大弥―同級2位カルロス・カニサレス ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 石井武志―ウィルフレド・メンデス(9月2日、横浜BUNTAI)

 WBA世界ライトフライ級王座決定戦で同級1位・吉良大弥(23)=志成=と対戦する同級2位カルロス・カニサレス(33)=ベネズエラ=が28日、羽田空港着の航空機で来日。ベネズエラを26日夜(現地時間)に出発しパリ経由で約35時間かけて日本に到着したが、疲れも見せず「アジアに来るのは7度目で、いつも長旅なので慣れている。

疲れも感じていない。チームとともにしっかり仕上げてきた。日本のみなさんに素晴らしい試合を見せることを約束します」と笑顔で話した。

 カニサレスは25年8月にWBC世界ライトフライ級タイトルマッチでパンヤ・プラダブスリ(タイ)に5回KO勝ちして以来、1年ぶりのリングとなる。「プロなので毎日トレーニングを続けてきた。今すぐにでも戦える準備はできている」とブランクも問題ないと強調した。同年12月にはタイ・バンコクで初防衛戦に臨む予定だったが、トランプ米大統領が「ベネズエラ上空と周辺空域の全面閉鎖」を指示したことによる影響で欠場。カニサレスは休養王者に認定され、今年5月にはWBA同級2位にランクされた。「私はチャンピオンだったが、政治的な問題で国外に出ることができなかった。(王座剥奪は)残念な結果だった」と振り返ったが、「今は落ち着いて練習できている。減量もすでに仕上がっている」と話した。

 5戦目の吉良が世界王座を獲得すれば、元世界4階級制覇王者の田中恒成(畑中)が持つ最速記録に並ぶ。

カニサレスは吉良に対し「尊敬している。若くてハングリーな選手だ」と評価しながらも、「私には経験があるし、そこが強みだ」と元世界王者としての矜持をにじませた。

 カニサレスはこれまで4人の日本人選手と対戦しており、戦績は2勝1敗1分け。16年12月にWBAライトフライ級王者・田口良一(ワタナベ)に挑戦するも引き分け。18年3月にWBA同級レギュラー王座決定戦で小西伶弥(真正)に3―0判定勝ちし王座獲得。19年5月のV2戦で、木村翔(青木)に3―0判定勝ち。24年1月、WBA&WBC同級王者・寺地拳四朗(BMB)に挑戦したが0―2判定負けしている。

 吉良が「圧倒的に勝つ」と宣言していることに対しても、元世界王者は「ボクサーが自信を持つことはとても大切。12ラウンドあるので、リングの上で見せてください」と泰然と受け止めた。「日本人選手は規律があり勇敢に戦ってくれる。私は寺地選手とも戦ったし、ハードな試合を乗り切ってきた。危険な試合だと分かっているが、目標はただひとつ、王座を奪還することだけだ」と力強く誓った。

 戦績は吉良が4戦全勝(3KO)、カニサレスが28勝(20KO)3敗1分け。

 試合は映像配信サービス「Leminoプレミアム」で独占生配信される。

編集部おすすめ