◆プロボクシング ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 石井武志―ウィルフレド・メンデス▽WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座決定戦12回戦 吉良大弥―カルロス・カニサレス(9月2日、横浜BUNTAI)

 WBA世界ミニマム級2位・石井武志(26)=大橋=と王座決定戦で対戦する同級3位ウィルフレド・メンデス(29)=プエルトリコ=が29日、横浜市の大橋ジムで練習を公開。シャドーボクシングとサンドバッグ打ちをそれぞれ2ラウンド披露した。

 元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー(43)は、シャドーボクシングをリングサイドで視察。サンドバッグ打ちでは床に正座し、一挙手一投足を見つめた。

 メンデスは身長167センチの長身。156センチの石井を約11センチ上回る。八重樫トレーナーはメンデスの印象について「けっこう体が薄いので、減量はしんどいんだろうなと思う。ただ世界を知っている選手なので、キャリアは(石井より)1枚上かなと思う」と話し、「石井は挑戦者らしく向かっていくだけなので、何も隠すものはない。やってきたことが出せれば、いけるんじゃないかと思っている。あとは強い気持ちを持って戦いに行くだけ」と強調した。

 八重樫トレーナーが石井に求めるものは小細工ではない。「やれることは一つ。石井が後ろに下がったら何もできないんで、行くしかない。そういう意味では、分かりやすい試合になる。

石井の世界に引きずり込む」その上で、気持ちが勝負のカギになると説いた。「本当の意味で相手の心を折りに行かなければ勝てない。石井は一昔前の日本人ボクサーみたいな雰囲気がある。最後まで諦めない、勝負を捨てない、やり通す、そういう日本人の強さを出して勝ちたい。才能という部分ではアマチュアエリートより劣るところがあるかもしれないが、石井は努力を積み重ねることができる選手。積み上げてきたものが、才能を凌駕することができる。スポーツとはそういうものなんだと体現できるんじゃないかなと思う」

 試合が近づくにつれ、自信は深まっているという。「最初は4対6で不利だと思っていたが、ここに来てトントン(五分五分)まで持ってこられたんじゃないかな。良い展開になる気もするし、全く触れずに終わる展開もある。そのための引き出しは作ってきた」とうなずいた。

 一方で、大橋秀行会長(61)はメンデスの公開練習での動きを目の当たりにし、評価を一転させた。「五分五分が4対6で(石井が)不利になったぐらい。

腹をくくっていかないと厳しい。元世界王者でキャリアもあるし、ラストチャンスだと思って気合の入り方も違うと思う」と警戒。「1ラウンドからくっついて、削って、削っていくしかない。上だけ打っていったら当たらないと思うし、下(ボディー)をいかに打って波状攻撃でいくか。やることはやってきた」と新王者誕生に期待。「やるっきゃない!」と締めくくった。

 戦績は石井が11勝(8KO)1敗、メンデスが20勝(6KO)3敗2分け。

 試合は映像配信サービス「Leminoプレミアム」で独占生配信される。

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