◆第2回中京2歳S・G3(8月30日、中京競馬場・芝1400メートル、良)

 30日に中京競馬場で行われた第2回中京2歳S・G3は前川恭子調教師(49)=栗東=が、ジーティーマイカ(松山)でJRA女性トレーナー初の重賞制覇を飾った。

 さすがだな、と感心した。

今週の栗東で前川調教師に「飛び入りなんですが…」と聞いたのは26日に騎手13人が参加した滋賀県大津市の児童養護施設への訪問だ。今年で15回目になるが、調教師の参加は記憶にない。数日前に実施を聞き、発起人の高田に頼んだという。将来的に子供たちと馬が触れ合える場所を作りたいと考え、参考にしたかったからだという。

 前川師は行動力の塊だ。23年12月、調教師試験に合格した当日の午後には、当時それほど面識のなかった矢作厩舎に駆け込んだ。開業当初から乾草のカビやほこりを取るために栗東では見慣れないスチーマーを導入したり、馬の整体に取り組んだりとさまざまなアプローチを行った。「私が新しいことばかり取り組むもので…」と笑っていた姿も懐かしい。

 ただ、開業当初の理想像はブレていないと思う。それは「とにかく楽しい厩舎にしたい」。この日のレース後、スタッフと喜びを分かち合う時のうれしそうな表情は本当に印象的だった。これからも前川厩舎が一丸となって、成長していく姿を見守っていきたい。

(山本 武志)

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