今秋限りでの退任を発表した早大・小宮山悟監督(60)が31日、東京・新宿区の早大大隈会館で記者会見に臨み、自らの口で初めて心境を語った。19年1月に就任以来、24年春からの3連覇、32年ぶりの天覧試合となった今春の早慶2回戦でのサヨナラ勝利―。

15季を「長いようであっという間でした」と振り返った。

 「早稲田の野球部の教えは飛田穂洲先生の『一球入魂』しかない。それを今の学生に植え付けるのが仕事」。就任当初は「練習しているさまを見て『これはとんでもねえな』と。何とかしないと早稲田の野球部がダメになる、と」。厳しくも愛情あふれる指導で、常勝ワセダをよみがえらせた。

 退任後は「全く何もない」と言うが、SNSではプロの指導者として待望論も湧き上がる。09年10月6日、雨のロッテ引退セレモニーで「近い将来、このユニホームを身にまとい、この場所に戻ってこられることを願って、引退のあいさつに代えたい」と語ったのは語りぐさだ。「小宮山を必要としてくれるところは、オファーしていただければ、その時に考えましょうというスタンス」と指揮官。まずは12日開幕の最後のリーグ戦に、一球入魂で立ち向かう。(加藤 弘士)

 〇…小宮山監督が、12月1日付で就任するOB・足立修氏(62)との縁を明かした。1浪で早大を不合格になり、悲しみのどん底にいた時、当時早大3年だった足立氏から直筆の手紙が届いた。

「『孤高なるものを求めて』というコメント付きでね」。その手紙は今でも大切に保管しているという。披露宴を挙げる際には、プリンスホテルで主将や監督も務めた足立氏から連絡があり「『新高輪でいいか?』と。そういう関係です」と深い絆を語った。

編集部おすすめ