TBSドラマ体験イベント「VIVANT IMMERSIVE MISSION」(16日~11月27日)が16日、東京・京橋のCREATIVE MUSEUM TOKYOで開幕する。TBS日曜劇場「VIVANT」(堺雅人主演、日曜・後9時)の世界観に没入できることが魅力。

15日、内覧会が行われ、一足お先に「VIVANT」大好き記者が冒険してきた。

 半信半疑だった。事前にMR(複合現実)体験アプリ「Auris」のダウンロードとイヤホンの所持を求められた。最近は没入型体験イベントが増えていることもあって、スマートフォンを使用してどこまで本格的に世界観に入り込めるのか、と疑っていた。だが、指定された場所でイヤホンを装着した瞬間に不安は吹き飛んだ。耳元から聞こえてきたのは、人気声優高山みなみさんが演じるAIハヤトの案内の声。平成一ケタ生まれ、アニメ「名探偵コナン」を見て育った記者としては耳なじみのある声で、一気に引き込まれた。

 冒頭で「別班」「公安」「テント」「ドラムの仲間探し」の4つからコースを選択。それぞれのミッションをこなし、それぞれの適性数値が算出される。記者は堺雅人演じる主人公・乃木憂助の視点を味わってみたいという思いと秘密組織のかっこよさに惹(ひ)かれ、別班を選んだ。

 別班ルートでは、乃木はもちろん、黒須駿(松坂桃李)、櫻井里美(キムラ緑子)、長野利彦(小日向文世)から直接極秘指令を受け、ミッションに挑む。耳元で聞こえる俳優陣の声のトーンはドラマそのもの。

長野専務から褒められれば、誇らしくなり、櫻井司令官に怒られれば、しょんぼり。ドラマの撮影に加えて、ファンのために同イベントの音声を収録したと思うと、頭が下がる思いだ。ミッションの内容もドラマに沿ったものばかり。特に別班コースでは、第1シーズンに出てきた、お米の重さを比較する乃木の特技にも挑戦。乃木がたどった冒険を追体験でき、自分が別班員になった気分だ。

 展示セットも豪華だった。「乃木のゲル」、「別班の作戦室」、「警視庁公安部外事第4課」、「テントの地下牢(ろう)」など。小道具も豊富で、別班まんじゅうが思ったよりも色味が濃かったこと、乃木家の守り刀は小さなサイズ感でも重厚な存在感を放っていたこと、壁に刺さったバナナのシュールさ…。細部まで見られることができるのは、同イベントならではだと感じた。目を奪われたのは役衣装。野崎守(阿部寛)、新庄浩太郎(竜星涼)のスタイルの良さに改めて驚かされた。

 首を痛めていて、スマートフォンを長時間見ることに不安があったが、画面を見なくても話が進んでいく場面も多く、助かった。

俳優陣のセリフの中に今後の展開のヒントがあるかもと、聞き漏らしがないように集中した。ミッションは難しさを感じるところもあり、最終的に適性数値は「65%」。微妙な数字だが、努力すれば私も別班になれるかも、と前向きに捉えることにする。滞在時間は約55分。そんなに経過していたのか、と驚くほど没頭していたことに気付いた。

 考察や聖地巡礼の動きも活発で、ファンの熱量も高い「VIVANT」。ドラマが2週休止でさみしい思いを抱いている人もいるのでは。そのタイミングでの没入型体験イベントの開催にドラマ制作部、俳優部の優しさを感じる。適性数値はスマートフォンにも表示される。スクリーンショットをすれば、SNSで広めることも。今後、100%の人、または0%の人は出てくるのか。新しい形でファンの盛り上がりが過熱しそうだ。

(水野 佑紀)

◆入場料

一般・大学生 平日2500円、土日祝2800円

高校生    平日1700円、土日祝2000円

中学・小学生 平日 900円、土日祝1200円

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