「ガラスの城」「聖ロザリンド」など少女漫画界のパイオニアとして知られる漫画家・わたなべまさこさんが10月3日に亡くなった。13日に本人の公式Xで発表された。

 フランス・パリのエッフェル塔前で夫と撮影した1枚の写真を添え「まさこ先生は10月3日の0時38分に永眠いたしました。まんがとともに97年の生涯を駆け抜け最期は穏やかにまるで眠るように旅立っていかれました」と報告。ファンや関係者に向け「生前、先生の作品を愛し、温かいご声援をお寄せくださった皆様に、心より御礼申し上げます」と思いをつづった。

 運営スタッフは「本アカウントでは、今後も先生が遺された貴重な原画や未公開作品などをご紹介し、その素晴らしい作品世界を皆様にお届けしてまいります。これからも、わたなべまさこ先生の作品を末永く愛していただけましたら幸いです」と伝えた。

 投稿の中では「以前に先生から預かっていたメッセージです。よろしければご一読ください」と生前のわたなべさんが残したメッセージも紹介していた。(以下、全文)

皆様へ

私からこんなふうにお伝えするのも不思議な感じですが、

今まで私に関わってくださった多くの方々、

応援してくださったファンの皆様、

お仕事でお付き合いのあった方、

身の回りのお世話をしてくださった方、

イリーゼの優しいスタッフたち、

看護師のFさんSさん、

弟妹はじめ家族のみんな、

本当にありがとうございました。

私のまわりにはいっぱい愛があったこと、とても感謝しています。

『まんがと生きて』あっという間の人生でしたが、

私の胸には幾つもの思い出が宝物のように輝いて光を放っています。

ひと足お先に失礼しますが、

向こうにはたくさんの大事な方々が待っており、

主人とも久しぶりに会えると思っています。

以前訪れたパリの写真はずっと私のデスクにおいてあったものです。

寂しい時は、私はパリにいるとでも思ってくださいね。またねー。

     わたなべまさこ

 わたなべさんは1929年5月16日生まれ。東京出身。52年に「小公子」で作品デビューし、「ガラスの城」「聖ロザリンド」「金瓶梅」など少女漫画を多く描いていた。

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