プロボクシング元世界3階級制覇王者で、世界戦17連続KO防衛を誇ったウィルフレド・ゴメスさんが今月10日に死去したと、欧米の専門誌などが13日までに報じた。69歳だった。

 プエルトリコ出身だが、米専門誌「THE RING」などによると、1972年ミュンヘン五輪にはキューバ代表として出場。ハバナで行われた74年世界選手権ではバンタム級で金メダルを獲得した。

 77年5月にWBC世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)王座を獲得すると、その後は78年1月、北九州でロイヤル小林に3回KO勝ちするなど、17連続防衛に成功。しかも全てKO勝ちの離れ業で、世界戦17連続KO防衛記録は、スーパーバンタム級では現在パウンド・フォー・パウンド(全階級を通じての最強ランキング)1位の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)を上回る最多記録。さらにミドル級(72・5キロ以下)のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)と並んで最多とされている。

 84年3月にWBC世界フェザー級(57・1キロ以下)王座、85年5月にWBA世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)王座を獲得し、世界3階級制覇に成功した。

 89年に現役を引退した。通算戦績は44勝(42KO)3敗1分け。

 95年には国際ボクシング殿堂入りを果たしている。

 リング誌はボクシング界の重鎮による哀悼のコメントを紹介。「史上最高の格闘家の一人であるウィルフレド・ゴメスが安らかに眠りにつきました。彼の記憶が永遠に続きますように」とマウリシオ・スライマンWBC会長がSNSに投稿。

プエルトリコに本部があるWBOの前会長であるパコ・バルカルセル氏は「国際ボクシングという偉大なファミリーに私が加わることができたのは彼のおかげです。安らかにお眠りください、永遠のチャンピオン、ウィルフレド“バズーカ”ゴメス」とXに書き込んだ。

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