第103回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝=来年1月2、3日)の予選会(報知新聞社後援)は17日に東京・立川市などで行われる。午前8時30分に45校の選手(各校10~12人)がハーフマラソンを一斉スタート。

上位10人の合計タイムで争い、上位10校が本戦出場権を獲得。来年以降、出場校が増枠され、予選会通過校も増える。10校の“狭き門”を通るための戦いは今回が最後。全チームにとって試練となる。

 箱根駅伝予選会の基本戦術は集団走だ。各校が走力に応じて2~3のグループを作り、それぞれ監督が設定したペースで終盤まで一団で走る。

 ただ、最近のトレンドとして集団走は減りつつある。前回、トップ通過の中央学院大の川崎勇二監督(64)は「かつて(出走12人のうち)フリーで走らせる選手が4人、集団走が8人くらいでしたが、今回、集団走は経験が浅い下級生の3~4人になると思います」と戦略の一端を明かす。

 集団走のメリットは設定ペースを守ることで体力を温存できることや安心感などが挙げられる。その一方でリーダーがペースメイクをミス(速過ぎる、あるいは遅すぎる)した時、総崩れとなるリスクがある。リーダーは心身ともに負担が大きい。「型(ペース)にはめると動きが悪くなる選手もいます」と大東大の真名子圭監督(48)は他のデメリトットも挙げる。

 集団走が安定している中央学院大の場合、他校に利用されるというデメリットもある。「極力、単独走で走らせたい。結局、自分で考え、単独で走れなければ箱根駅伝本番で通用しない」。就任35年目、大ベテランの川崎監督は力説する。

 前回、ぎりぎり10位通過の立大は10時間36分56秒だった。「今年、去年と気象条件が同じだった場合、10時間35分以内でなければ危ない」と川崎監督は言う。年々、予選会のレベルは上がり、戦い方も進化している。(箱根駅伝担当・竹内 達朗)

編集部おすすめ