冒頭、岡村美和CSR・IR部長兼広報・IRグループ長は、「CSR・IR部は今年7月1日の組織改正で誕生した。
続いて、今義潤フードデザインセンター次長兼ソリューション事業部が同社の目指す「おいしさデザイン」について、「プロの調理人の技術を用いて、あるべきおいしさを検討することから始まる。なぜおいしいかをサイエンス側から解明し、テクノロジーで再現する方法を検討する。その結果を伝えていくことまで全て合わせたもの」と説明した。

J-オイルミルズ 新製品試食会
家庭用油脂については、松谷宗浩油脂事業部家庭用グループ長が新商品3品の説明を行った。松谷グループ長はまず、家庭用油脂は1,400億円市場と、基礎調味料としては劇的に伸長し、牽引しているのは、オリーブ油とプレミアム油のえごま油、アマニ油、米油であること。また、オリーブ油はキャノーラ油やサラダ油などのベーシック油からのスイッチ傾向があるという背景を説明した。
新発売する「AJINOMOTO軽くてあっさりしたオリーブオイル」は、スイッチを促進する910gの大容量のオリーブ油で、炒めものや揚げもの、和食などにも使えることを訴求する。オリーブ油の市場の約8割を占めるエキストラバージン(EV)は、香りや風味があるため料理には適さない。同製品が採用した、香りがあまくなく、軽くあっさりしているピュアタイプであれば、ベーシック油と同じような使い方が可能なことを強調した。
〈えごま油とアマニ油は「手が出しやすい価格」「使い切れる容量」で市場拡大を目指す〉
「AJINOMOTOえごま油」と「AJINOMOTOアマニ油」は、トライアルしやすい100gで市場拡大を目指す。
2品とも1カ月で使い切れる100g遮光瓶を採用し、売価は「えごま油」が600円、「アマニ油」が500円ほどに設定したことで、「手が出しやすい価格で、1カ月で使い切れる」ことを強調した。
〈大豆油糧日報 2019年8月26日付〉