アサヒ飲料は11日、「三ツ矢」ブランドが140周年を迎えることから「♯三ツ矢復活総選挙」を実施し、第1位になった「三ツ矢サイダーシルバー」を7月から発売すると発表した。同総選挙は、12月25日~1月9日の期間に行われ、総得票数は16176票。
1位には1970年発売の「三ツ矢サイダーシルバー」(3057票)、2位に2001年発売の「三ツ矢サイダークラシックテイスト」(2893票)、3位に2015年発売の「三ツ矢フルーツサイダー青りんご」(2580票)、4位に1973年発売の「三ツ矢フルーツソーダグレープフルーツ」(1817票)、5位に2020年発売の「三ツ矢アセロラ」(1542票)が入った。

マーケティング一部炭酸グループの高橋徹リーダーは、11日に開催した説明会で、「(1位は)青りんごのフレーバー商品など、もっとわかりやすいものが選ばれるだろうと思っていたので意外だった。ただ、“三ツ矢サイダーシルバー”は、昔をなつかしむ声が多く、そこが強みになったようだ」と話した。
「三ツ矢サイダーシルバー」を復刻発売へ、140周年記念施策続々/アサヒ飲料
高橋リーダー
高橋リーダー
2024年の「三ツ矢」ブランドの戦略については、「三ツ矢サイダー」の存在感をさらに高め、「果汁炭酸」「プレミアム・健康」領域においてもブランド接点の最大化を図るとした。

具体的には3つあり、1つめは“透明シリーズの活性化”で、「三ツ矢サイダー」「三ツ矢サイダーゼロ」のリニューアルを行う。2つめは“果汁系炭酸領域におけるポジション確立”とした。
3つめは“プレミアム・健康”で、販売好調な特濃シリーズ、トクホ「三ツ矢サイダーW」のリニューアルを挙げている。

そして、140周年を機に取り組む活動としては、容器リニューアルと周年記念商品の展開を挙げた。「三ツ矢サイダー」の容器リニューアルは、6.5mm低くして見た目はほぼ変えずに、輸送効率改善に伴う環境負荷軽減を図る。これにより、対象商品のトラック台数は20%削減できる見込みという。

周年記念商品は、第1弾「三ツ矢PREMIUM SWEET」(500mlPET)を1月に発売したが、5月、7月、9月にも発売するとした。通年で盛り上げる考えだ。


また、注力商品は、3月19日に発売する「MITSUYA 檸檬サイダー」(500mlPET/570mlPET/300mlボトル缶)と、4月9日発売の「三ツ矢こだわりぎゅっとメロンソーダ」(570mlPET)としている。「三ツ矢こだわりぎゅっとメロンソーダ」は、メロン果汁・エキスを使用した令和の王道メロンソーダの位置づけという。

店頭活動も強化していく。高橋リーダーは、「“三ツ矢の日”(3月28日)の体験イベントを、3月23日と24日に過去最大級となる全国1143店舗で、1060人の社員が参加して行う予定だ。また、今年は20年ぶりの品質訴求CMも行う。キーコンセプトは“Best Cider for the Child”。
これからも愛され続けるブランドであることを目指す」としている。