マルサンアイは3月8日、メディア向けイベント「祝『マルサン豆乳の日』制定記念!いつもありがとうにゅう♪ささやかなメディア向け謝恩会」を開催した。3月12日「マルサン豆乳の日」を記念したもので、同社の豆乳の試飲や、豆乳を使った料理の試食を行った。


「マルサン豆乳の日」は03(マルサン)12(トウニュウ)の語呂合わせが名前の由来だ。2023年に記念日申請し、承認され、制定後初めての「マルサン豆乳の日」を迎えたことを記念したイベントとなっている。

試食では、マルサンアイの豆乳や「豆乳グルト」、「豆乳シュレッド」を使用したメニューが振舞われた。ラインアップは、「鶏肉の豆乳トマト煮込み」、「スモークサーモンとアスパラガスの豆乳パンキッシュ」、「豆乳シュレッドのシーザーパワーサラダ」、「豆乳グルトのタラトル」、「豆乳&豆乳グルトのソーダブレッド」、「フルーツたっぷり!豆乳寒天ケーキ」の6品。乳アレルギーの人でも食べられる利点に加え、家庭で作りやすいよう、手軽さも重視したレシピとなっている。

同レシピは、3月12日にリニューアルしたレシピサイトで紹介し、提案を強化する。
3月12日には、豆乳の種類や栄養素、飲むタイミングなど、豆乳に関する情報をまとめたコンテンツもウェブサイト上で公開している。

消費者キャンペーンも実施する。はがき応募形式で、電気鍋やスポーツウォッチなどが総計1,000人に当たるという内容だ。3月12日~10月12日まで。

マルサンアイは今後の展開について、「より健康感を感じられる商品を開発し、機能面や栄養面にアプローチする商品を拡充したい」としている。既存の消費者は50~60代女性が多く、用途が飲むことのみにとどまっていることから、料理にも使えることを訴求していく。
同時に、豆乳を普段飲まない層にも、まず料理で豆乳を取り入れてもらうことを目指す。

〈素材本来のおいしさを生かした商品づくりを開発の基本スタンスに〉


マルサンアイは同社の豆乳のこだわりについて、大豆、製造、商品づくりの3点から説明した。

豆乳の主原料の大豆は、スタンダードな輸入大豆、有機大豆、大豆の青臭みの原因となる酵素や収れん味の強い成分を持たない国産プレミアム大豆など、厳選した大豆を商品コンセプトに合わせて使い分けている。使用しているのは生産流通管理した非遺伝子組み換え大豆だ。

特に、2009年に発売した「ひとつ上の豆乳」シリーズは多くの人に飲んでもらえるような豆乳を目指した。きぬさやか、すみさやかの2品種の国産プレミアム大豆を使用している。
2品種とも農研機構が育成した豆乳に適した大豆で、マルサンアイも大豆の品質評価に協力した。きぬさやかは、酵素や強い渋味を感じる成分を持たず、すみさやかはきぬさやかと同性質で、コクがありながらも雑味のない澄んだ味わいが特徴だ。

2品種を最良のバランスで配合した独自の「るりさやか」を「ひとつ上の豆乳」に使用することで、絹のようななめらかな口当たりと、コクとうま味はありながらも、雑味がなくすっきりとした後味を実現したとする。クセがないため、フレーバーも良く乗るという。

製造では、特に酵素失活、均質化、殺菌の3工程にこだわっている。大豆が持つ酵素の「リポキシゲナーゼ」は熱に弱いため、高温で加熱処理することで青臭さを抑えている。
舌触りを良くする均質化は、圧力をかけて素材の粒子を細かくし、ムラのない状態にする工程を2回繰り返すことでなめらかに仕上げている。殺菌技術では、植物性ミルクは腐敗しやすい中性飲料のため、超高温・短時間で殺菌することで、大豆など雑菌の多い素材を無菌かつ風味を残したまま長期間おいしさを保つとしている。

商品づくりでは、素材本来のおいしさを生かした商品づくりを開発の基本スタンスに掲げ、余計なものは極力入れないようにしているという。代表商品の「調製豆乳」は、香料と油を使用せず、大豆本来のおいしさを引き立てた。

〈大豆油糧日報2024年3月21日付〉