イオンは29日、「イオン川口東XD」(埼玉県)の本稼働を開始した。小型スーパー「まいばすけっと」専用のセンターで、約200店舗に向けて発送する。
将来的には350店舗に商品を届けられるようにする。

次世代の自動化モデルセンターとの位置づけで、フィジカルAIを活用した混載パレタイズロボットなどを導入した。都市型の小型食品スーパー向けに求められる複雑な店舗別の出荷にも対応できる。なおイオンで、仕分けから積み付けまで自動化したのは初めて。常温ケース商品では、入荷から出荷までの作業の約80%の自動化を目指す。

物流コストの上昇や人手不足の深刻化が続いている。同社は安定的で持続可能な物流他の性の構築に向け、DXやロボット導入などの知見を有すMujinをパートナーに迎え、2024年7月に「イオン福岡XD」を稼働した。自動倉庫からの出庫やソーター投入までの工程を自動化している。

本稼働を開始する「イオン川口東XD」では、都市部の小型スーパーで求められる複雑な店舗別出荷に対応できるという。

カートラックに商品を積み付ける作業は、商品のサイズや重量、組み合わせが毎回異なる。また、積み付け中には位置がずれるほか、荷崩れなどで積載の状態が変化するため自動化は難しく、人手に依存せざるを得なかった。

今回、事前のデータと物理環境をリアルタイムにつなぐフィジカルAIを導入し、出荷オーダーに応じた積み付けを事前にシミュレーションし、積載効率の高い計画に基づいて実行する。
位置ずれや荷崩れが発しした場合も、その状況に応じてロットの動作を制御しながら積み付けを継続する。出荷する店舗別に自動で積み付けることができる。加えて、輸送や店舗作業を考慮した積み付けを計算する。省人化効果は1日当たり25人相当を見込む。
【イオン】「川口東XD」を本稼働、「まいばすけっと」専用の自動化モデルセンター
「川口東XD」を本稼働、「まいばすけっと」専用の自動化モデルセンター
「川口東XD」を本稼働、「まいばすけっと」専用の自動化モデルセンター
また、人手に依存していた作業の自動化や省人化につながる取り組みも取り入れている。「ピース品仕分けAGV」は、仕分け作業の定点化で歩行の負担を大幅に減らす。82台のAGVを活用し、1日当たり6人の省人化につなげる。

その他、高負荷な出荷作業を自動化できる混載デパレタイズロボットも導入し、1日当たり8人の省人化効果を見込む。

10月29日に行われた発表会で、イオングローバルSCMの山本浩喜社長は「イオンにはいろいろな業態や店舗があるため、人の手を介すところを残しつつ、物流改革を進められれば」と語った。
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