国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2022年1月-3...の画像はこちら >>

8社が新規ランクイン、トップ3は70億円以上の調達

国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2022年1月-3月)
2022年1-3月の国内スタートアップ資金調達金額ランキングは、先月に引き続きソフトバンクロボティクスグループがトップにランクインした。また、2位のテラドローンをはじめ、ANA NEO、jinjer、Kyash、アキュリスファーマ、モジュラス、QunaSys、hacomonoの計8社が新規ランクインを果たした。

ドローン運行管理システム「Terra UTM」などを運営するテラドローンは、2022年3月にシリーズBラウンドにおいて、三井物産、SBIインベストメント、東急不動産ホールディングス(SBIインベストメントがGPを務めるCVCを通じた出資)、九州電力送配電、西華産業などの新規投資家に加え、既存投資家のベンチャーラボインベストメントと海外交通・都市開発事業支援機構を引受先とする第三者割当増資により総額80億円の資金調達を実施した。

今回調達した資金は、運航管理技術の開発、各事業成長資金、本活動を実現するための採用活動への投資に充てる。

バーチャルトラベルプラットフォーム「SKY WHALE」を開発・運営する、 ANAホールディングスの子会社、ANA NEOは、2022年3月、全国の事業法人を引受先とする第三者割当増資及び、南都銀行や三井住友銀行、大分銀行、京都信用金庫、京都中央信用金庫、トマト銀行、佐賀銀行、琉球銀行、大地みらい信用金庫によるメザニン出資並びにシンジケートローンを含む融資によって、総額45億円の資金調達を実施。

ANAグループのネットワークを一層活用し、金融機関や行政機関等と地域の魅力を発信するコンテンツ開発で協働し、世界に先駆けたメタバースサービスの事業構築を加速させる方針だ。ANA NEOは、今回の調達と2022年2月に登記簿から確認した10億円の調達と合わせて総額55億円の資金調達を実施し、4位にランクインを果たした。

小型SAR衛星の開発・運用と衛星による観測データを活用したソリューションサービスを提供するSynspectiveは、2022年3月、損害保険ジャパン、野村スパークス・インベストメント、Pavilion CapitalなどからシリーズBラウンドによる第三者割当増資および融資により119億円の資金調達を実施。先月の8位から5つ順位を上げ、3位にランクインした。これにより、同社は創業以来、累計228億円の資金調達を完了した。

今回新たに調達した資金は、主に小型SAR衛星の開発・製造・打上・運用、量産施設の準備、および衛星データソリューションの開発とグローバル展開等に充て、更なる事業拡大を目指す方針だ。

累計資金調達金額100億円超え企業は6社

国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2022年1月-3月)
トップ20にランクインしている企業のうち、累計資金調達金額が100億円を超えている企業は、ソフトバンクロボティクスグループ、テラドローン、Synspective、Kyash、エリーパワー、ビットキーの6社だ。

無料送金アプリ「Kyash」を運営するKyashは、2022年3月に49億円のシリーズDラウンドの資金調達を実施した。本調達は、JPインベストメント、Block、Greyhound Capital、Altos Ventures、Goodwater Capital、StepStone Group、Yitu Capital、SMBC日興証券、三井住友海上キャピタル、AGキャピタル、ジャフコグループ、SMBCベンチャーキャピタル、W venturesのそれぞれが運営するファンドを引受先とした第三者割当増資であり、これにより累計資金調達金額は129億3,000万円に到達した。

2022年3月31日時点で、2022年3月における資金調達金額の中央値は約1億8,994万円、平均値は約6億6,818万円、資金調達金額合計金額は約561億2,723万円となった(一部融資や社債での資金調達を含む)。

ランクイン企業のピックアップニュース

アドインテ

【アドインテ】博報堂と連携し、テレビ×デジタル×リテールメディア統合ソリューション「テレデジ・リテールONE」の提供を開始!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000007452.html(2022/03/18)

QunaSys

QunaSys、日本ゼオン株式会社と化学メーカーとして初の業務・資本提携
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000041464.html(2022/03/28)

jinjer

バックオフィス向けクラウドサービスを提供するjinjerがベネフィット・ワンとHR Tech領域で協業
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000089626.html(2022/03/31)

STARTUP DBでは次月以降も引き続き、国内スタートアップ資金調達金額ランキングと主要トピックに関する記事をリリースしていく。

スタートアップ×東証一部 2021年注目された
資本業務提携事例5選を無料でダウンロード!!

国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2022年1月-3月)
▼このような方におすすめ

・資本業務提携を検討しているスタートアップまたは大手企業の方
・2021年注目を集めた資本業務提携の概要を把握したい方
・資本業務提携のスムーズな進め方を知りたい方
・各企業の資本業務提携の背景と展望が知りたい方

国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2022年1月-3月)
︎ダウンロードページ

ENTERPRISEプランのご案内

国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2022年1月-3月)
スタートアップとの協業を目指す企業様に向けた、スタートアップを「探せて」「繋がれる」サービス。 ENTERPRISEプランでは、情報を検索・閲覧できるだけではなく、スタートアップと協業を実現させるサポートまでワンストップで支援いたします。

編集部おすすめ