公益財団法人LIXIL住生活財団(所在地:東京都江東区)は、カリフォルニア大学バークレー校(米国)設計の「NEST WE GROW」を、同財団の管理する環境技術研究施設「メム メドウズ(Memu Meadows)」(北海道広尾郡大樹町)に竣工した。

今回建設された「NEST WE GROW」は、LIXIL住生活財団が主催した「第4回LIXIL国際大学建築コンペ」において、「プロダクティブ・ガーデン──大樹町を五感で味わう空間」をテーマに設計され、最優秀賞を獲得した作品。

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カリフォルニア大学バークレー校(米国)設計「NEST WE GROW」。画像:LIXIL住生活財団

「NEST WE GROW」では、地上のコンクリート壁面に設置された土のブロックでトマトや大根、カボチャなどの深い根をもつ野菜、木のフレームからつり下げられたプランターでは、キュウリやナス、キャベツなどの浅い根の野菜を育てることができる。地上レベルには人々が集って、調理、食事することができるコミュニティキッチンが設置されている。

「第4回LIXIL国際大学建築コンペ」最優秀賞作品が北海道に竣工

画像:LIXIL住生活財団

建物の主構造は、北海道産集成材でできた9つの柱で構成。ファサードと屋根にはポリカーボネート波板を使用することにより、植物に自然光を届け、寒い季節には空間を暖めて植物の育成期間を長くすることを可能にした。

夏季や日中の日差しが強い時間帯には、ファサードと屋根の引き戸が開き、生き物が呼吸するかのように建物内に空気の通りを促す。また、じょうごのような形状の屋根で集められた雨水や雪解け水は、コンクリート壁面の植物の水遣りに使われる。

【「メム メドウズ」施設概要】
●所在地:北海道広尾郡大樹町字芽武158-1 
●敷地面積:約56,000坪
●主要施設:寒冷地実験住宅「メーム」、多目的ホール、ラボ棟、住宅1、2、3号棟(研究者向け宿泊施設)、レストラン、サウナ施設、管理棟 など
●URL:http://www.lixil.co.jp/s/taiki-cho/about/?_ga=1.230517148.1000493065.1381846712

■ニュースリンク先
http://newsrelease.lixil.co.jp/news/2014/070_company_1125_01.html?_ga=1.121528328.1000493065.1381846712
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