依頼増加中の盗聴・盗撮調査！ どんなことするの？

被害が後を絶たない盗聴・盗撮といった犯罪。最近は、小型で性能の優れた機器が手ごろな価格で手に入ることもあり、被害は年々増加傾向にある。

それなら、自分の身は自分で守るしかない！……。というわけで、SUUMO編集部の女性スタッフがひとり暮らしをする部屋に、盗聴器と盗撮器が仕掛けられていないか調査してみることにした。

今回ご協力をお願いしたのは、公共の施設や個人の自宅などで盗聴・盗撮調査を行っている、電波クリーニング販売株式会社。同社では電波レディと呼ばれる女性調査員を派遣してくれるため、ひとり暮らしの女性でも利用しやすい。

まずは、盗聴器から調査開始！　盗聴器は家電の電源がオンになっているときに動くものもあるので、テレビやエアコン、ゲーム機、照明器具などの電源を全て入れるところからスタートする。すべての家電を稼働させたら、部屋の中心部に盗聴探知器「SIGNAL POLICE（シグナルポリス）SP5」を置く。

【画像1】こちらが半径15mを網羅してくれる盗聴探知器「SIGNAL POLICE SP5」。新型の盗聴器（周波数）が出てきたら、サーチ機能もアップデートできる（写真撮影：末吉陽子）

「ピーポーパーポー」という音（少し大きめの音）を発しながら、盗聴器の電波を探る「SIGNAL POLICE SP5」。側面には、「赤」「緑」「黄」の3色のランプがついており、もし盗聴電波を探知した場合は「赤」が光るようになっている。こちらのお部屋の結果は……「緑」のランプが点灯。どうやら盗聴器がなかったようで、ひとまず安心。

【画像2】不安な人には、探知器をトイレや浴室など複数箇所に置いて調べてくれる（画像提供：電波クリーニング販売株式会社）

ちなみに、参考までにメジャーな盗聴器のタイプを見せてもらった。

【画像3】左側についているコンセント穴が3つあるタップ型の盗聴器。プラグにつなぐだけで起動するため、電波に乗せて会話が筒抜けになってしまう（写真撮影：末吉陽子）

こうした盗聴器は「カモフラージュ型」と呼ばれ、コンセントとして通常どおり利用できるため、差し替えられていたとしても盗聴器とは気が付かずに放置している人も多いそうだ。ほかにも、パソコンのマウスやボールペンなどに偽装して仕掛けられることもあるとか。

続いて、盗撮調査を実施してもらった。こちらは、盗撮用の「SIGNAL POLICE SP1」を使用し1分くらいで調査が完了する。
こちらも反応は見られず。この部屋に盗聴・盗撮の魔の手は及んでいないようだ。

【画像4】「緑」が点灯ということで盗撮器もナシ！（写真撮影：末吉陽子）

また、盗撮器についてもオーソドックスなタイプのものを見せてもらった。

【画像5】パッと見た限りなんの変哲もないただのアダプターだが、よく目を凝らすとカメラ穴があるのがお分かりだろうか……？（写真撮影：末吉陽子）

【画像6】写真の中央部分にある「－」と「＋」に挟まれた「C」のようなマークの中心部にある黒い穴にカメラのレンズが潜んでいる。これは巧妙過ぎて気が付かない人が多いだろう（写真撮影：末吉陽子）

【画像7】見える映像はこんな感じ。

ほかにも、服を掛けるフックに忍ばせるタイプの盗撮器もあるという。かなり巧妙な手口だ。盗撮の”犯人”は元恋人を含む交際相手、さらには部屋を監視し人がいないスキを狙おうと空き巣が仕掛けるケースも考えられるという。

では、もし盗聴器や盗撮器が見つかってしまった場合はどうしたらいいのだろう？

「まずは一刻も早く撤去することが最優先です。ストーカーなどによる凶悪犯罪も多発していますので、自分ひとりで解決しようとせず、知人や警察、専門業者に相談してみるのも方法のひとつです」（電波クリーニング販売・森有生さん）

電波クリーニング販売に盗聴盗撮調査をお願いした場合、価格の目安は1万8000円からとなる。なお、調査費用はSUUMO引越し見積もりから調査依頼をすると、引越し先の部屋の調査が6980円で受けられるキャンペーンも実施中だ（※）。

大切なプライベートの流出は取り返しがつかない。例えば、盗撮した映像を集めたサイトなどにアップされてしまうと、ネット上から完全に消し去ることは難しいという。安心・安全な生活を送るためにも、気になる人は一度部屋をしっかり調べてもらってみては？

※入居前の状態での調査
※東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県への引越しに限る