創業50年、金谷ホテルベーカリーの伝統の味

 日本で初めての西洋式リゾートホテルとして知られる『金谷ホテル』。1893年(明治26年)の開業以来、西洋文化を取り入れたサービスと正統派フランス料理が、多くのファンを魅了してきたクラッシックホテル。そしてパン好きの間では、金谷ホテルのパンは、マストバイなお土産でもあります。

日光へ行ったら絶対食べたい『日光金谷ホテル』のこだわりパン5選

 そこで、今回は、ホテルから少し離れた場所にある「日光金谷ホテル歴史館」に隣接し、パンとレストランメニューを提供する『カテッジイン・レストラン&ベーカリー』の約30種類のパンの中から、絶対に味わっておきたいパンをご紹介します。

 オープンから11時まではレギュラーメニューに加えて、フレンチトーストやトーストの盛り合わせなど3種類の朝食セット、11時からはランチプレート、15時からは喫茶のみの営業ですがドリンクのオーダーで、ベーカリーコーナーで購入したパンが食べられます。人気のカレービーフシチュー、ハンバーグシチューなど、金谷ホテルベーカリーのパンとの相性が抜群の洋食メニューがずらり。伝統的な洋食メニューと一緒に食べるもよし、ベーカリーコーナーで購入して持ち帰りも可能です。

ロイヤルブレッドから菓子パンまで、いろいろ食べたいパン

日光へ行ったら絶対食べたい『日光金谷ホテル』のこだわりパン5選

 こちらでは、最高級小麦粉を使用、保存料は極力控えめに使用しています。そのため、消費期限は製造日から3日以内。商品は大きく分けてブレッド類と菓子パン類に分けられ、そのほかクッキーなどの焼き菓子もあり、贈答用としてもオススメです。

 まずはブレッド類、「金谷のパン」の代表格である「ロイヤルブレッド」は、きめ細やかな歯ざわりが特徴で、手に取るとずっしりとした重量感に驚きます。ダイス状にカットしたゴロリと大きなチーズが入った「チーズロード」も看板メニュー。どちらも人気商品で、ブレッド(冷凍)はホームページから通販での購入も可能です。

 また、菓子パン類では、カレーパンやシナモンロールから日光あんパンまでと幅広い品揃え。とりわけ、日光あんパンは創業二百年の和菓子店『湯沢屋』の伝統のこし餡を使ったコラボ商品。ぜひ味わってみてください。

菓子パンの人気ナンバーワンは「金谷マイルドカレー」

日光へ行ったら絶対食べたい『日光金谷ホテル』のこだわりパン5選

『カッテジイン・レストラン&ベーカリー』の菓子パンの一番人気は「金谷マイルドカレー」。中のカレー餡はローストした玉ねぎのマイルドな甘さの中に、スパイスがピリッと効いています。どこか品格すら感じられる、金谷ホテルらしい一品。一般的なカレーパンとは異なり、油で揚げていないので、軽くてヘルシーな味わいです。

試してみて大人の「チョコロール」

日光へ行ったら絶対食べたい『日光金谷ホテル』のこだわりパン5選

 次は見た目の美しさに一目惚れしそうな「チョコロール」。パンが茶色なのは、生地にココアが練りこまれているから。しっかりとした歯触りのパンは少し苦味の効いた、大人が食べても楽しいチョコロールに仕上がっています。老舗ベーカリーが作ると、チョコロールも高級スイーツのような逸品になります。

お茶にぴったり。一口サイズの「チョコワッサン」

日光へ行ったら絶対食べたい『日光金谷ホテル』のこだわりパン5選

 コーヒーや紅茶などお茶のお供に最適な「チョコワッサン」。名前の通り、チョコペーストを巻き込んだ一口サイズのクロワッサンです。生地が軽いのに、しっかりとボリューム感のあるチョコペーストの美味しさに、いくつでも入っちゃう。それぞれのパンは金谷ホテルベーカリーのロゴの入ったオリジナルの袋にひとつずつパッケージされているので、日光の土産にもぴったりです。

伝統の味をランチで楽しむ。
ビーフシチュー」も絶品です!

日光へ行ったら絶対食べたい『日光金谷ホテル』のこだわりパン5選

 次はレストランで人気の「ビーフシチュー」をいただきます。玉ねぎをあめ色になるまで炒めて、フォン・ド・ボーから作る伝統のビーフシチューです。脂身の少ないほほ肉を使用、1日以上じっくりと煮込んだビーフは口に入れるとホロホロと柔らかくほどけます。まさにこれはビーフシチューの王様! と感動できる一品。セットには人気のチーズロードのトーストなど2種類のパン付き。そのほかにサラダと飲み物もセットになっています。

金谷ホテルの伝統の味を家庭で楽しめる「百年ライスカレー」はお土産に最適

日光へ行ったら絶対食べたい『日光金谷ホテル』のこだわりパン5選

 ベーカリーコーナーでは、家庭で楽しめるレトルト商品も販売しています。金谷ホテルの創業当時からの変わらぬ味を伝えたいと、復刻した大好評の「百年ライスカレー」。レトルトながら、カレーソースと具材を別パックにするなどこだわりのカレーです。そのほかには長時間じっくり煮込んだビーフシチューもあり、家でも温めるだけで簡単に金谷ホテルの伝統の味を楽しめます。

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 クラッシックな雰囲気もありながら、気軽に利用できる金谷ホテルベーカリーのレストラン。伝統と歴史のあるベーカリーはやっぱり一味も二味も違います。

商品は金谷ホテルベーカリーオンラインショップからお取り寄せも可能です。ロイヤルブレッドから気軽に味わえる菓子パンまであるので、観光の途中にいくつか購入して景色の良い場所で食べるのもオススメです。

●SHOP INFO

日光へ行ったら絶対食べたい『日光金谷ホテル』のこだわりパン5選

店名:カテッジイン・レストラン&ベーカリー

住:栃木県日光市本町1-25
TEL:0288-50-1873
営:9:00~17:00
休:4~11月なし、12~3月・月2回不定休
http://nikko-kanaya-history.jp
※料金は全て税別

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●著者プロフィール

矢巻美穂

国内、海外の旅行雑誌を中心に活動するカメラマン。趣味は温泉めぐりと食べ歩き。座右の銘は「美味しいものは産地で食べるに限る」。旬の美味しいものをその産地で食べることに興味津々。著書に「トレッキングとポップな街歩き ネパールへ」「とっておき! 南台湾旅事情故事」がある。

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