なかなか旅行がしづらくなったいま、ご当地の味に飢えている人に朗報です! 1月21日にサービスを開始したばかりの「GOOD EAT CLUB(グッドイートクラブ)」では、日本各地にある名店の味を再現した商品やご当地ならではの調味料など、これまでは現地に行かないと買えなかったグルメがオンラインで買えるんです。
このサービスを運営するグッドイートカンパニーは、WIRED CAFEや伊右衛門カフェなどを手掛けるカフェ・カンパニーとNTTドコモがタッグを組んだ企業。
今回は実際にGOOD EAT CLUBでどんなものを買えるのかをピックアップしてみました。これまでなかなか買えなかった“アレ”が見つかるかもしれません!
カレー好きなら一度は食べたい「デリーのカシミールカレー」

グッドイートクラブのサイトを見てみると、日本中の食を探求するTabebito(食べ人)たちが愛してやまないお店や食品を多数公開しています。その記事を入り口にして、実際に気になった商品を購入できる、という仕組みです。
最初に紹介するのは、これを食べなきゃカレー好きを公言できないのでは? と言えるほど王道かつ至高の店『デリー上野店』の「カシミールカレー」です。このカレーをおすすめしているのはお笑い芸人・作家の又吉直樹さんで、「初めて食べたときは、辛くて驚きました。でも数日後にはなぜかまた食べたくなっていて、気がついたら繰り返し食べてしまいます」というコメントを寄せています。
このカシミールカレーはカイエンペッパー、カルダモンなど香り高い17種のスパイスと、じっくり炒めた飴色の玉ねぎが味の決め手。さらりとした舌触りのルウがまた優秀で、ガツンとくるスパイシーさのあとから、辛さとコクが相まった深い旨みが広がります。
高知生まれのごはんの恋人「とまとみそ」

トマトの村として有名な高知県日高村で生まれた「とまとみそ」。日高村の完熟フルーツトマトを煮詰め、村のおばあちゃんが作っているという「さんさんひだか味噌」と高知県産のかつお節、にんにくを合わせた味噌です。
こちらをおすすめしているのは、「旅するおむすび屋」として全国各地を巡っている菅本香菜さん。おむすびのスペシャリストともいえる人がレコメンドしているとなると、糖質制限中の筆者も思わず白米片手にとまとみそを食べるしかありません!
実は筆者も初めて聞くローカルフードだったのですが、グルタミン酸を含むトマトとイノシン酸を含むかつおの相性は抜群。旨みの相乗効果は白米にぴったりの一品です。
大阪の味「ワンダフルソース」が数量限定で買える

甲子園球場の名物グルメ「甲子園焼きそば」に使われている「ワンダフルソース」をご存知でしょうか? 兵庫県尼崎市のハリマ食品が作るこのソースは、保存料不使用かつ手作りを貫いているため、一般のスーパーや通販では入手困難な、まさに幻のお好み焼きソースなんです。しかも驚くべきことに、お店など取引先の要望に合わせて、ウスターソースと濃厚ソースのブレンドなどをアレンジして卸しているのだとか。
グッドイートクラブで販売されるのは、大阪・中之島にあるお好み焼きと自然派ワインの人気店「パセミヤ」で使われているワンダフルソースです。濃厚ソースをベースにしながら、ウスターソースの澱(おり)をブレンドすることで、自然派ワインのようなふくよかな旨みと締まりのある後味が感じられるのが特長です。
家庭では焼きうどんや炒めもの、カレーはもちろん、目玉焼きにかけるというシンプルな使い方も可能。常に冷蔵庫にストックしておきたくなりますが、保存料不使用なので早めに使い切るのが吉です。
大阪の100年老舗の調味料セットで割烹の味を再現

いまの季節は鍋料理が食卓に並ぶ頻度が高くなりますが、いつもの鍋がマンネリ化しそうになったときに投入したいのが、「大阪の100年老舗3軒の調味料セット」(1530円)。『やまつ辻田』の「大からから極上七味(辛口)」、『こんぶ土居』の「本格十倍出し」、『和田萬』の「有機 金いりごま」という3種類の調味料がセットになっています。
まず1つ目、大阪府堺市で1902(明治35)年創業の和風香辛料専門店『やまつ辻田』は、国内産の「鷹の爪 純粋種」を守り続ける老舗。外国産よりも辛さと香りが強く、味わいが澄んでいるので、ほかの素材を邪魔しないのが特徴です。
その鷹の爪が入った「大からから極上七味(辛口)」は、華やかな香りの「朝倉粉山椒」をはじめ有機黒胡麻、柚子、青海苔などを創業以来の石臼製法で挽き上げ、絶妙なバランスで調合された七味。一度食べるとリピ買い必至の香りです!

そして2つ目は、大阪の空堀商店街で1903(明治36)年に創業した『こんぶ土居』のロングセラー商品「本格十倍出し」。化学調味料や酵母エキスなどのうまみ調味料不使用で、道南産「真昆布」と生産者限定の鹿児島県産近海一本釣り「鰹本枯節」、そして高知の「完全天日塩」のみ、というこだわりまくりの出汁です。普段の料理に使うだけで味に深みが生まれるので、この旨みは一度は体験する価値アリですよ。

有機栽培のトルコ産「金胡麻」を使用した「有機 金いりごま」を作るのは、大阪で1883(明治16)年に創業した胡麻専門店『和田萬』。焙煎の工程にこだわって作られたいりごまの旨みと香ばしさはケタ違い! すりごまにするとより香りが立つので、鍋の薬味にしたり、料理に使ったりと使い道も多そうです。
『グリル梵』謹製至極の「柚子ポン酢」も登場!

鍋料理に欠かせない柚子ポン酢も、こだわりの一品が揃っています。こちらは大阪のビフカツ専門店『グリル梵』の主人が手掛けた「実生柚子ポン酢(グルテンフリー)」。20年の歳月をかけて育てられた「実生柚子」を使用したポン酢で、丸みのある酸味と優しいコクが楽しめます。
鍋のつけダレとしてはもちろん、白身魚の刺身や肉料理、さらには焼酎のお湯割りに垂らすといった使い方もできます。グルテンフリーというのもいいですよね。
今回ご紹介したアイテムだけでなく、グッドイートクラブではご当地の味が存分に堪能できる逸品が盛りだくさん。旅行に行けない今こそ、食を通して日本全国を旅する気分を楽しんでみては?
●DATA
GOOD EAT CLUB
https://goodeatclub.com
●著者プロフィール
今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。