TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』は月~金の11:00~13:00生放送。
8月23日(木)放送の「スーさん、コレいいよ!」のコーナーでは、笑い屋・常磐津で常磐津佐知太夫(ときわず さちたゆう)として活躍する、シゲフジ・ギョウさんがゲストに登場しました。
「常磐津(ときわず)」というのは、歌舞伎役者が演じる右端で、三味線を弾きながらシーンを語りあげる、BGMのような存在。とはいえ、常磐津以前に「そもそも歌舞伎についてよく知らない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は変わりつつある現在の歌舞伎事情とともに、歌舞伎の楽しみ方のポイントを教えていただきました!
①勉強しなくてもOK!まずは役者の演技に酔いしれるべし!

「前もって知識が必要なのかも?」と感じる歌舞伎ですが、大前提として、知識がなくて見ても楽しめるもの。初めての方も、まずは何も考えずに歌舞伎に触れてみましょう。知らないからこそ、その迫力やかっこよさをダイレクトに感じることができます。
また、わからない言葉を知りたいときは、歌舞伎座に行けばイヤフォンガイド(有料)があります。同時通訳的に解説を聞けるので、その場で勉強することもできるんです!
②好きな出演者・推しメンを見つけるべし!

シゲフジさん曰く「登場人物・キーパーソンの状況を見れば、ストーリーは必ずわかる」とのこと。歌舞伎の舞台では、重要人物以外は固まっているため、舞台で動いている人を見ていればストーリーがわかるので意外とわかりやすいものなのです。
特に、テレビでもよく見かける、役者が寄り目になって見得を切ったり、赤い髪を振り回したりする伝統的な動作は、「ここから俺を見てくれ!」という合図だそう。しかも、始まる際はドーンと派手な音がなるので、そうなったら動きのあるところに注目すれば大丈夫。その過剰な演技もかっこよく、歌舞伎の醍醐味のひとつになっています。
さらにオススメの楽しみ方が、自分と同年代の「推しメン」を見つけること。伝統芸能でも、役者さんの心が透ける瞬間があるからこそ、同年代の役者さんを推しメンにすることで、より一層歌舞伎に愛着がわきます。
ちなみに、歌舞伎の「赤の隈」は正義の象徴、「青の隈」は悪の象徴らしいですよ!
③手頃な価格で体験出来る!幕見席を体験すべし!

歌舞伎座では11時から21時までで、歌舞伎の公演が6本ほど行われています。本来であればラグジュアリーな歌舞伎体験がおすすめですが、お試しで歌舞伎体験をしたい方におすすめなのが、「幕見席」という席の利用です。その料金は、なんと1,000円ポッキリと本当にお手頃。1日没頭すれば必ず歌舞伎にはまってしまうことでしょう。
このように、歌舞伎は敷居が高いものではなく、気軽に体験できるもの。ぜひ歌舞伎座まで足を運んで、歌舞伎の魅力に触れてみましょう!

◆8月23日放送分より 番組名:「ジェーン・スー 生活は踊る」
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