夏休みが終わったばかりですが、9月は3連休が2回もありますので、旅行の計画を立てている方もいらっしゃるかと思います。今回はそんな旅行の際に便利なスーツケースが「小型化」しているというお話。
★機内に持ち込める!
なぜ小型のスーツケースが選ばれているのか?羽田空港で出発前の方達に聞きました。
(男性)機内に持ち込んで運べるやつをと思って。短期間の出張が多いので、荷物もそんなに多くない。あと、荷物出てこなかったりするとちょっと嫌なので。(女性)荷物をピックアップする時に結構待つ時がある。その時にも気を揉んだり、途上国に行くときにちゃんとピックアップできるかとか。荷物の取り扱いをちゃんとしてくれるか心配なので。少ない荷物だったら大事なものは自分で持ち運んでおけば、扱いは自分でできるので安全かなと思います。(男性)韓国・ソウルに一週間行くので、ギリギリ持ち込みできて一番大きいサイズ。降りてすぐ向こうで打ち合わせがあって、それまでの時間が短いので、預けちゃうと待ってる分時間がかかったり、時々出てこなかったりとかいうことがあるので、それを避けるために持ち込みにしました。機内に持ち込めるスーツケースは、高さ55センチ、幅40センチ、奥行き25センチを越えないように作られていて、膝の高さほどです。
スーツケース小型化の流れにはもう1つ大きな理由がありました。老舗のスーツケースメーカー「エース株式会社」広報・山田絢音さんのお話です。
エース株式会社 広報の山田絢音さんLCCの航空会社さんですと、規定が重量やサイズに対して厳しくなっていて、そのサイズを超えてしまうと有料、超過料金として代金をお支払いする形になりますので、やはりそういった所を節約しようという所で皆さん小型のスーツケースを特に求められるようになっています。予約方法や距離などによっても変わってきますが、例えばピーチアビエーションは一番安くても1個1600円、バニラエアは2000円など。これらを節約する意味でも小型スーツケースの需要は増えていて、エース株式会社では、今取り扱っているスーツケースのうち3割が小型のものになっているそうです。

また機内持ち込みに便利な機能が搭載されているモデルもあり、例えばスーツケースの前の部分がぱかっと開くようになっていて、電子機器などを入れておくと保安検査の時すぐに取り出せたり、待ち時間にスマホの充電もできるようになっています。
★小型スーツケースでトラブル便利な小型スーツケースですが、一方で、困っている方達もいます。それは飛行機の中で働くキャビンアテンダント=CAの方達。ご自身も元CAで、現在は「サクセスキャリアエアライン」というCAの養成講座を運営している、菊地未夏さんのお話です。
「サクセスキャリアエアライン」菊地未夏さんお客様のスーツケースがきっかけで飛行機が遅延してしまったり、CAが腰を悪くするという事情もあります。上の棚というのは共有スペースなんですけども、自分の座席の番号がついているので、自分の上の荷物の収納棚は自分のスペースだと思ってる方がいらっしゃる。こともあります。大手航空会社ですと、お客様にそれを理解して頂くために、昔よりも機内の共有スペースということを周知したり、お客様ご自身でも荷物を上げて下さいと機内アナウンスでも導入していると聞いたことがあります。
以前からCAさん達は、限られたスペースの中でパズルのように荷物を詰め込み、出発時刻に間に合わせるよう苦労していました。そこに、持ち込み制限ギリギリのスーツケースを持ち込む人が増えたことによって、席の頭上にある収納スぺ―スに入りきらず、やむなく別の場所に置くことがクレームつながるケースもあるそうなんです。菊地さんは、自分の席から遠いスペースに荷物が収納されることもあると知ってほしい、そして自分のトランクは自分で棚の上に上げてほしいと仰ってました。
★持ち込む前にHPで確認を!さらにスムーズに荷物を積み込めるよう菊地さんはこんなお願いをしています。

座席数が100より少ないと、持ち込める荷物の基準も小さくなるので、事前にしっかり調べることが必要ですね。

真野淑實が「現場にアタック」でリポートしました!
◆9月4日放送分より 番組名:「森本毅郎 スタンバイ!」コーナー名:「現場にアタック」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t==20180904073336