TBSラジオにて毎週日曜 夜9時からお送りしている【ラジオシアター~文学の扉】

今回はゲストにピアニストで作曲家の清塚信也さんをお迎えして、メアリ・ド・モーガンの『風の妖精たち(前篇)』をお届けしました。

清塚信也が即興演奏!音楽と言葉の掛合い・ラジオシアターの画像はこちら >>

番組最多出演の清塚さん、今回で5度目のご出演となります。


ラジオドラマの内容に合わせて毎回素敵な音楽を奏でてくださるので、「お待ちしてました~!」と朋子さんも収録前からワクワクされているご様子!

「今回は、収録中の空気を感じてその場で曲を生み出したいなと思って。」と清塚さん。
なんと、全て完全即興で演奏してくださいました!

通常の収録は打ち合わせ→リハーサル→本番という形で行われることが多いのですが、今回はほとんど打ち合わせも無く一発目から本番収録。
信頼、呼吸、イメージが生まれる瞬間を出来るだけ新鮮に、そのままお届けしています。

台本には、曲の入るタイミング・終わるタイミング、大体の秒数と曲のイメージ("風の妖精 舞っているイメージ" など)が書かれているだけなのですが、その場で生み出される音、それによって動く空気、物語がどんどん立体的になっていきます!

今回は幼いリュシラ役として、私もブース内で収録に参加させていただき、朋子さんと清塚さんお二人の呼吸、音楽のもたらす力、濃密で繊細な空気を直接肌で感じ思わず心が震えました。

清塚信也が即興演奏!音楽と言葉の掛合い・ラジオシアター

劇中には、それぞれの登場人物が踊っている様子を表した"舞曲"が5曲出てきました。
①風の妖精たち
②幼いリュシラ(初めたどたどしく→だんだん大胆に)
③リュシラと船乗り
④リュシラ(王宮にて風の舞)
⑤王妃(ギクシャクな踊り)

聴いているだけで、その人物たちの姿が浮かんでくるようです。


一般的に舞踊といえば主に視覚的に楽しむものと思いますが、逆に聴覚的にそれぞれの舞を見る(感じる)という感覚がとても面白く新鮮で、想像力と音楽の持つ可能性やラジオドラマの魅力を改めて体感することができました。

清塚さんの完全即興演奏、音楽と言葉、お二人の息のあった掛け合い。
そしてリュシラの運命は...!?

by 永瀬千裕

◆10月28日放送分より 番組名:「ラジオシアター~文学の扉」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20181028210000