TBSラジオ『プレイステーション presents ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ』毎週木曜日21:00~21:30
■トイレに行けないから……警備員室が地獄絵図「マイゲーム・マイライフ」、片桐仁さんゲスト回の後編です。今回は、前回大盛り上がりだった「片桐さんが警備員のバイト中に96時間ゲームをしていた話」にさらなる大きな更新がありました。
まずは、そのゲームをしていた際の態勢について。椅子に座ってピコピコしていたのかと思いきや、病人を運ぶストレッチャーの上にうつ伏せに寝転がり、半身落ちた状態でゲームをプレイ。テレビが下のほうに置かれていたため、最もいい態勢を探った結果、そうなったのだとか……。さらには、飲食やトイレをどうするかという問題もありました。

片桐「僕そのとき、トイレに行くのが危険だったので」
宇多丸「危険って?」
片桐「トイレに行くとバレちゃうじゃないですか」
宇多丸「ああ、いるのがバレちゃうから」
片桐「ペットボトルを持ち込むとおしっこはなんとかなるんだけど。食べちゃいけないんだよなって、全然食べないんです」

宇多丸「ああ……、ええと、うんちしたくなると厄介だから」
片桐「そう、それにストレッチャーにうつ伏せに寝てると、お腹があんまり減らないんですよ」
宇多丸「飲み物は?」
片桐「ほぼ飲まない。おしっこしたくないから」
宇多丸「本当に死にますよ!(笑) (聞いてると)ガチャッと部屋を開けて目撃した人の視点の絵面が、どんどん酷くなっていくんですけど」
片桐「そうですね」
宇多丸「要はその、おしっこの入ったペットボトルもそこらじゅうに置いてある状態?」
片桐「まあ、それは、一個くらいですよ」

宇多丸「(笑)。風呂入ってない、ヒゲボーボー、歯も磨いてない。もう地獄! 地獄絵図が(笑)。
片桐「いやー、本当よかったですよ。俺は一生このままなんだろうなって思っていましたよ、そのとき」
宇多丸「『マトリックス』ですよね」
片桐「いや、『マトリックス』が羨ましいと思いましたよ、映画観たとき。管からなんかもらえるから」
宇多丸「全部、栄養とかくれるわけだし、排便とかもやってくれて、夢の世界に生きてるわけだから」

片桐「そうそう。ほぼあれです。栄養もらえてないだけです」
宇多丸「ははははは。マトリックスの栄養もらえてないバージョン! 地獄じゃねーか!(笑) 人間ってそこまでいけるんだー……。いやー、すごいわ」
そして片桐さんはこう締めます。「何日か、何曜日なのかも全部わからなくなりますし、そのヤベー奴が回りますからね、警備員として」。そう、一応警備員のバイトをしながらだったわけです。これじゃあ、どっちが不審者だかわからない!

宇多丸「みなさんにお聞きしているんですが、ゲームから学んだことは?」
片桐「はははは。なぁーにを学んだんだろう!(笑)」
宇多丸「はははははは。ヤバい(笑)」
片桐「やっぱり、自分の……可能性というか」
宇多丸「ポテンシャルをね(笑)」
片桐「ポテンシャルを、ヤバい自分になれるんだっていう」
文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)
◆4月11日放送分より 番組名:「ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ」
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