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今週の「再春館製薬所 健康一直線」は、東京・大田区池上にある、脳ドックを中心に診療を行う眞田クリニック・院長の眞田祥一先生に、「隠れ脳梗塞に注意!」をテーマに伺いました。

■隠れ脳梗塞とは?■
脳梗塞は脳内の血管が詰まり、脳細胞が壊死する病気。

脳梗塞というと「突然、意識を失う」という印象を持たれがちだが、ごく微小な梗塞「隠れ脳梗塞」が少しずつ増えて、脳梗塞に発展するケースの方が多い。

医学的には「ラクナ梗塞」と呼ばれ、脳内の細い動脈にできる直径15ミリ未満の梗塞。自覚症状がないのでCT検査やMRI検査で見つかることが多い。

とにかく“ささいな前兆”に気づくことが大事。人間の脳は、一部の機能がダメになっても、ほかの神経細胞でそれを補う「代償機能」があり、これが働くことによって動作、体の機能に支障が出ないようにしている。

しかし、実際には神経細胞が傷ついていて、神経症状が出ることも。一瞬、頭痛やめまいが起こってもすぐに回復するので、「頭が痛いのは風邪のせい?」「ふらつくのは運動不足のせい?」と、都合のいい解釈をしてしまう人が多い。一般的に手足のしびれなどの知覚や言語・思考の領域は、代償が効きにくいと言われているので、前兆に気づくことが重要。

■前兆を見逃さないためのテスト■
今朝は、いち早く前兆に気づくためのテスト、2つを紹介。

【うずまきなぞり】
(1)紙を用意し、5ミリ間隔のうずまきを5周ほど書く。
(2)次に、色違いのペンで、(1)で描いたうずまきの間を、
   線に触れないようになぞり、新しいうずまきを10秒以内で書く。
  ⇒2カ所以上はみだしたり重なったりしていたら要注意!
  大脳基底核や小脳に「隠れ脳梗塞」を起こしている可能性あり。

【両手突き出し】
(1)背筋を伸ばして立ち、目を閉じる。両手を肩の高さまで上げて、
   真っすぐ前方に突き出す。このとき指は真っすぐ伸ばす。
(2)腕を伸ばしたまま手のひらを上に向ける。
   指をそろえて伸ばし、10秒静止する。
  ⇒どちらかの手がやや下がってきたら
   下がった手と反対の小脳に「隠れ脳梗塞」がある疑い。
  ⇒手の指が開き気味になった場合は、
   前頭葉・頭頂葉に「隠れ脳梗塞」がある疑い。

気になる症状があったら放って置かず、病院で検査してもらってください!

隠れ脳梗塞に注意!簡単なチェック法「うずまきなぞり」の画像はこちら >>

◆5月23日放送分より 番組名:「生島ヒロシのおはよう一直線」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190523061000

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