今回はジンについてのお話です。ジンはお酒のジンです。
まずはジンフェスティバル東京について、主催の三浦武明さんのお話です。
★アジア最大規模!ジンフェスティバル東京◆ジンフェスティバル東京主催 三浦 武明さん:「ジンフェスティバルは入場無料で、ジンを輸入している50社以上のインポーターが集まってブースが50あって飲める銘柄が200種類以上。日本もいまジンがここ2~3年ブームだと言われていますが、世界的に作り手が増えて、そんな中で日本にも飛び火して、ジンが大きく様変わりして新しい魅力がでてきました。」このジンフェスティバルにも海外のジンがズラリ。21カ国で作られたジンが200種類以上飲めるイベントだったんですが、それだけ集まる理由が、世界的なジンブーム。それも、急激なブームが背景にあるんです。
★今ジンは「ジネッサンス」!再び三浦さんのお話です。
◆ジンフェスティバル東京主催 三浦 武明さん:「実はイギリスがジンの本場で、世界に流通している、輸出されているジンの7割は英国産。僕ら「ご当地ジン」と呼んでいますが、少量生産、例えばスコットランドではリンゴを使おう、島では昆布を使おうとかそういった形、ご当地という流れがある。ジンの蒸留所でいうと、15年前に十数か所だった蒸留所が今300を超えて、この5年でイギリスの出荷量も倍増してるんです。ジンのルネッサンスで「ジネッサンス」と言われる流れがあったんです。」ここ15年ほどでジンをつくる蒸留所が急増。
そのブームのきっかけを作ったのはアメリカ。今では日本でも当たり前になった、ご当地ビール「クラフトビール」が、90年代アメリカでブームになった時、一緒にご当地ジンも各地で作られていて、それがジンの本場イギリスに伝わり、今ブームになっている。という流れなんです。
★意外なところもクラフトジン!そうしてイギリスから日本にも入ってきているジンですが、ブームはその先へ。日本でもクラフトジンが作られ始めています。養命酒製造株式会社の鈴木和重さんのお話です。
◆養命酒製造株式会社 鈴木 和重さん:「弊社が発売したクラフトジンは「香の森(かのもり)」というもので、今年の3月に発売しました。古くからヨーロッパではジンは薬草などを用いて作られてきて、薬用養命酒と作り方が非常に似ている。各社さんが色々なクラフトジンを出されているのと、当社が長年研究してきた和製ハーブのクロモジが役立てると思いました。実はクロモジは日本固有の植物。▼こちらが養命酒のクラフトジン「香の森」シリーズ(養命酒公式HPから)
日本にしか自生していない植物「クロモジ」を使ったジン。まさにクラフトジンです。
クラフト人は、養命酒だけではなく、沖縄の酒造も先週末から、泡盛をベースにイチゴで香り付けをしたクラフトジンの販売を始めています。京都ではお茶のジンや、ショウガのジンも作られています。
本場のイギリスを含むヨーロッパや、日本でも広がりを見せるクラフトジンですが、特に今年、盛り上がりを見せている理由があるようなんです。
★ジンとラグビーのアツい関係イベントを主催した三浦さんのお話です。
◆ジンフェスティバル東京主催 三浦 武明さん:「イギリスは今、フード イズ グレイトという形のキャンペーンで、特に日本とアメリカで、イギリス農水省が食のキャンペーンをしている。今年ラグビーワールドカップがあるが、日本人が思っているよりもものすごいイベントで、イングランドもウェールズもスコットランドもアイルランド(北アイルランドとの合同チーム)も全部出る。イギリス本国でも注目を集めるから日本で何かやりたいというのがあるみたいです。」突然ラグビーの話が出てきましたが、ちょうど今日は開幕まで「あと100日」。今年9月のラグビーワールドカップに向けて、イギリスは日本との食の関係を強化しています。今回のイベント「ジンフェスティバル」でもイギリス政府の協力で、ジンの歴史と正しい製法を展示するブースもありましたし、世界と日本のクラフトジンを色々なところで見かけるようになりそうです。
◆6月11日放送分より 番組名:「森本毅郎・スタンバイ!」内「現場にアタック」
◆http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190611063000