TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』は月~金の11:00~13:00生放送。
スーパーの豆腐売り場にいくと、種類がたくさんありすぎて、どれを選べばいいか迷ってしまいませんか?
そんな長年の困りごとである「スーパーでの豆腐の選び方」を教えてくれるのが、お豆腐プロデューサー・工藤詩織さん。
絹・木綿・充填・寄せ!4つの違いを知りましょう!
▼スーパーで売っている豆腐の製法には、「絹豆腐」「木綿豆腐」「充填豆腐」「寄せ豆腐」の主に4種類がある。
▼絹と木綿は常識ですが、「充填」「寄せ」と、どう違うか意外と知らないのでは?
▼違いが分かれば、自然と選ぶ豆腐が決まってくる。
【絹】柔らかでなめらかな豆腐。そのまま食べる。
【木綿】そのまま食べても良いが基本的に炒め物や居酒屋の煮込みなどの料理に最適。水をきってあるので、スポンジのように味がしみやすい。
【充填】初耳の方もいるかも。パックの中で成形して作る豆腐。密閉させるので一番長持ちする。表面には大きく「絹」と書いてあることが多いのですが、製品情報に「充填」と書いてあり、コンビニだと3段売っていることが多い。絹よりつるつるで、絹より固いのでお味噌汁に入れるのもオススメ。

▼「名称:充てん豆腐」という表示があります。

【寄せ】出来たものをすくっているだけなので、まったく水に触れていないもの。出来たての味がわかりやすいので加熱調理せずに食べるのがオススメ。別名、おぼろ豆腐。消費期限と賞味期限。いつ食べるかで使い分けましょう
▼消費期限と賞味期限、みなさん違いはご存じかと思いますが、消費=安全に食べられる期限、賞味=おいしく食べられる期限ですよね。
▼生肉、生菓子なら「消費期限」。スナック菓子などなら、「賞味期限」と、ある程度決まっています。
しかし、豆腐は商品によって、「消費で表示するもの」と、「賞味で表示するもの」があるんです。同じ食べ物で表示が混在するのは珍しいことで、そこにメーカーの意図が現れています。どちらが良いというわけではなく、作る過程の違いでそれが変わってきます。
具体的にどう違うのか【消費】
▼消費期限で記載されている豆腐は「鮮度重視」。
▼風味を活かすため保存の処理があまりされていない。豆腐そのままの味が味わえます。ただし、期限に向かってすぐに味が落ちてしまう。
▼期限は製造から3~4日


【賞味】
▼賞味期限で記載されている豆腐は、「ストックしやすい」
▼熱処理などがされており、消費期限のものの味を100%とすると80%ぐらいに落ちてしまう。ただし、保存料が入っているわけではない。
▼期限は1週間~10日。
▼充填豆腐はほぼ賞味で表示される。


■「今夜か明日に食べることが確実」なら「消費」
■「いちおう今日買っておくけど、食卓に並べるのは5日後かも」ってときは「賞味」
ちなみに、流通しているものでは、「賞味」のほうが多く、値段もお安い傾向にあります。
実はいま、その両方のいいとこどりしている豆腐が出ているそう・・・
タイシ「箱入り娘」

▼加熱処理をしていない、本来ならば、風味が落ちやすいはずのお豆腐
▼タイシにしかない技術で10日ほどもつように。
▼できたての味が長期間キープされる地味に凄い
▼工藤さんによると、この時期はやはり「奴」で、特に「ピリ辛奴」にして食べると夏バテにも効いてオススメ。
※「生きぬ」と「生もめん」の2種類があり、スーパーなどで200円前後で購入できます。
▼スタジオでは、カルディなどで売っている酸辣醤(サンラージャン)をかけて冷やし麻婆豆腐のような味わいに。
工藤詩織
■群馬県出身
■年間500軒のペースでお豆腐屋さんがなくなっていることを知り、通っていた大学院を辞めて、“豆腐1本”で生きることを決意。
■お米の代わりに豆腐を主食とされていて、ときには、「ごま豆腐をおかずに、主食の木綿豆腐を食べる」など、年間1000丁 以上、豆腐を食べるそうです。
■「お豆腐プロデューサー」として、豆腐文化の啓蒙活動をされています。
■豆腐をもっと広めるため、豆腐の雑貨ブランド「豆冨:まめとみ」を立ち上げて、バッジ、手ぬぐいなどを販売していくそうです。
◆3月25日放送分より 番組名:「ジェーン・スー生活は踊る」
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