TBSラジオ「山形純菜 プレシャスサンデー」(日曜日・午前6時~生放送)「日曜日の朝を楽しくする」ワイド番組。
朝9時台の「プレシャスエンターテイメント」は、毎週ステキなゲストにたっぷりお話を伺っています。

松本薫さんは、1987年、石川県金沢市生まれ。6歳の頃から、柔道を始められました。
2012年、ロンドン五輪柔道女子57キロ級で、金メダルを獲得。ロンドン五輪での日本勢金メダル第1号としても話題になりました。
その後、2016年、リオデジャネイロ五輪では、銅メダルを獲得。2019年2月、現役引退を発表。現在、アイスクリーム「Darcy's」でも活動中です。
山形:まず現役時代の異名「野獣」について伺いたいんですが…?
松本:普通の試合なら1か月前、五輪なら半年前から野獣スイッチを入れていきます。危ないよね(笑)。当時、色んな人を睨んでたと思います。目が合ったらその人は「戦う相手だ」と。
恋人も30センチ以内は近づいちゃダメ。
「女のスイッチ」が入っちゃいますから。
あと、第六感まで研ぎ澄ますために「山籠もり」もしてましたね。
山形:もう、修行ですね!今も私生活で野獣になる瞬間はあるんですか?
松本:仕事で遅くなって帰ってきた時のダンナの音!
誰も家に入ってくるはずない時間なのに、物音がする。その瞬間、「野獣スイッチ」が入りました。
ダンナは気を使って音を立てずに家に入ってきたんですが…。
私はいつでも飛びかかれる姿勢をとりました。
ダンナはそんな私を見てビクッ!ってして「ただいまぁ(小声)…」って。「もっと思いっきり入ってきて!」って言いましたね!
松本:毎年、世界中の選手が集まってスペインで1週間合宿するんです。
そこのホテルには洗濯機がないんです!周辺にコインランドリーもない!仕方ないから柔道着をホテルのプールサイドで洗濯してました!
でも、外国の選手は洗濯しないんですよ!だから、特に男子の方は、匂いが…(笑)
でもオフの時、サグラダ・ファミリアや、貝の美味しいお店に行ったり観光もしてました。
松本:海外って時間にルーズで、バスの到着が試合開始に間に合わないことがあるんです。 仕方がないから、バスの中でアップをしてました!会場に着いたらすぐやれ、みたいな。
ランクの低い選手ほど試合開始が早いから大変そうでしたね。
松本:相手に実力を出させないこと。
私は天才ではなかったので。努力をする天才には凡人がどんなに努力をしても勝てないんですよ。
「野獣スイッチ」も相手に力を出させないために、戦術として使ってましたね。
その他にも、炎天下、キッチンカーでのアイスクリーム販売のエピソードなども伺いました!

山形:来年の東京五輪に向け、注目の選手を教えて頂けますか?
松本:男子は完全に73kg級の大野将平選手。
あの人の強さは謎過ぎて、私は仙人て呼んでいるんですよ!誰も大野選手の膝すら付けられない。
先日の世界選手権でも鳥肌が経ちましたね。
あと、63kg級の田代未来選手と私の現役時代と同じ57Kg級の芳田司選手。
リオの時、試合が終わってから「司、あとは任せたよ」って言って。司も「はい」って笑顔で言ってましたね。
山形:今後の夢はありますか?
松本:世界中の人たちを笑顔にできる「アイス」を作っていきたいですね!
松本薫さん!素敵なお話、有難うございました!
◆10月13日放送分より 番組名:「山形純菜 プレシャスサンデー」
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